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天皇(てんのう、)は、日本国憲法で規定される、日本および日本国民統合の象徴。大日本帝国憲法においては国家元首であり、神聖で侵せない統治権の総攬者だった〔。古くは「スメラミコト」「スメロキ」「スベラギ」等と呼んだ。現在の在位者(今上天皇)は明仁である。 == 概要 == 現在の日本の憲法である日本国憲法では、天皇は日本国および日本国民統合の象徴とされる地位であり、あるいはその地位にある個人をいう。天皇の地位は国民の総意に基づくと規定されており、一定の国事行為だけを行い、国政の権能を持たない。大日本帝国憲法(明治憲法)では、国家元首として神聖不可侵な統治権の総攬者と規定されていた〔松村明編 『デジタル大辞泉』 小学館、2014年、「天皇」の項。松村明編 『大辞林 第三版』 三省堂、2014年、「天皇」の項。 〕。「皇帝」と「天皇」は併用されており、1936年(昭和11年)には「天皇」に統一された〔。 古代日本では権力の頂点をオオキミ(大王)〔松村明前掲書。株式会社日立ソリューションズ・ビジネス 『百科事典マイペディア』 平凡社、2014年、「天皇」の項。加藤周一編 『世界大百科事典 第2版』 平凡社、2014年、「天皇」の項。 〕といったが、天武朝(672年-686年)ごろから中央集権国家の君主として「天皇」が用いられるようになった。大和朝廷時代の大王が用いた称号であり、奈良時代~平安時代には政治・祭祀の頂点だったものの、摂関政治・院政・武家の台頭により政治的権能を失っていった。室町時代には多くの宮中祭祀の廃絶もあり劣位となったが、江戸時代末に尊王論が高まり、王政復古、明治憲法下の天皇制へ繋がった〔。 元は皇帝・天子〔新村出、前掲書、1952頁。〕・君主の敬称であり、古代中国で最高神、神格化された北極星(天皇大帝)を指す語〔である。語源としては7世紀中頃以降で、中国語の天皇・地皇・人皇の一つに由来しており、スメラミコトの漢語表現である(この世紀に「天皇」の文字が初めて文献に現れた)。なお、天皇(てんこう)は三皇の一種である他に、天帝・天子も意味し天皇(てんのう)に通じる他〔、皇天(こうてん)は天皇・皇室・天の神・上帝・天帝などを意味する〔松村明編 『大辞林 第三版』 三省堂、2014年、「皇天」の項。松村明編 『デジタル大辞泉』 小学館、2014年、「皇天」の項。 〕。 転じて、ある世界・分野で強大な権力を持つ人を「◯◯界の天皇」と呼ぶことがある〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「天皇」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Emperor of Japan 」があります。 スポンサード リンク
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