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いよじ号(いよじごう)はかつて香川県高松市と愛媛県松山市を結んでいた夜行バスである。 当項目では、「いよじ号」と同様の経緯でかつて香川県高松市と高知県高知市を結んでいた夜行バスであるとさじ号(とさじごう)についても記述する。 両路線共全便座席指定制のため、乗車には予約が必要で、原則として乗車前にあらかじめ指定券(無料)と乗車券を購入しなければならなかった。 == 運行の経緯 == JR四国は瀬戸大橋線開業後も予讃線、土讃線(1988年5月までは予讃本線、土讃本線)の夜行列車を下り列車のみ運行していたが、利用客の減少により、1989年3月からはこれらの夜行列車は毎日運転の臨時列車として高松-松山・高知間の運行になっていた。しかし、これらの夜行列車の乗客が平均30人程度であった〔鈴木文彦『新版・高速バス大百科』p73〕ことから、これらの夜行列車の代替として、伊予鉄道、高知県交通と共同運行で同年7月1日運行開始になったのが「いよじ号」と「とさじ号」である。 夜行列車の代替という位置づけから〔鈴木文彦『新版・高速バス大百科』p74〕、それまで運行していた高松-松山・高知間夜行列車の停車駅のうち主要駅またはその近くに停車、途中4箇所で休憩し、高速道路を経由せず、全区間一般道を経由して所要時間6時間で運行した。坂出駅で、岡山駅始発・終着の山陽新幹線に接続する快速「マリンライナー」に接続したため、終列車代わりに利用する乗客もあった〔。そのため時刻表にも予讃線・土讃線の最終列車の時刻の隣に時刻が掲載されていた。 当時の夜行バスとしては珍しい完全ワンマン運行であった〔。また、夜行バスという運行形態ではあるが、深夜時間帯の途中停車地でも乗降扱いを行うことから完全な消灯を行わない〔鈴木文彦『新版・高速バス大百科』p75〕など、夜行列車に近いものであった。 「とさじ号」は高松自動車道・高知自動車道を経由する高速バス「黒潮エクスプレス」運行開始に伴い、その前日の1992年10月11日出発便をもって運行終了した。その後、「いよじ号」も高松自動車道・松山自動車道を経由する高速バス「坊っちゃんエクスプレス」運行開始に伴い、その前日の1994年11月16日出発便をもって運行終了した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「いよじ号」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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