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関西本線(かんさいほんせん)は、愛知県名古屋市中村区の名古屋駅から亀山駅、奈良駅を経て大阪府大阪市浪速区のJR難波駅に至る鉄道路線(幹線)である。名古屋駅 - 亀山駅間が東海旅客鉄道(JR東海)、亀山駅 - JR難波駅間が西日本旅客鉄道(JR西日本)の管轄となっている。このほか日本貨物鉄道(JR貨物)の四日市駅 - 塩浜駅間、平野駅 - 百済貨物ターミナル駅間の貨物支線を持つ。 == 概要 == 名古屋と大阪を三重県の北勢地方、伊賀地方、京都府南部、奈良県北部を経由して結んでいる。民間の鉄道会社である関西鉄道の路線として開業し、名古屋と奈良・大阪を最短距離で結ぶルートとして国鉄と乗客を奪い合った歴史を持ち、路線名もこの社名に由来する。国有化後は1970年代まで全線を直通する列車が運転されていたが、並行する東海道本線や東海道新幹線の整備、近鉄特急の台頭、名阪国道の開通によるモータリーゼーションの普及などにより、名阪間の輸送からは撤退した。現在では亀山駅、加茂駅を境界として運転系統が3区間に分割されており、境界となる駅を跨いで運転される旅客営業列車は、急行「かすが」の廃止以降は一切運転されていない。 名古屋都市圏の名古屋駅 - 河原田駅間は三重県中南部や和歌山県紀南地方へ特急・快速列車などの直通列車が運行されている。河原田駅 - 亀山駅間は名古屋方面との普通・快速列車のみ運行している。亀山駅 - 加茂駅間では非電化であり、1両ないし2両の気動車による地域輸送が行われている。加茂駅 - JR難波駅間は1988年3月から「大和路線」(やまとじせん)という愛称が付与され、アーバンネットワークを構成する路線と位置づけられているが、大阪 - 奈良間の都市間輸送についてはJRの奈良駅が奈良市の中心部からやや離れていることもあって、近鉄奈良線に押されている。王寺駅 - JR難波駅間では、和歌山線や桜井線方面に直通する快速列車も運行されている。 柘植駅 - JR難波駅間は旅客営業規則の定める「大阪近郊区間」に含まれており、そのうち奈良駅 - JR難波駅間が電車特定区間、天王寺駅 - JR難波駅間が大阪環状線内に含まれ、区間外よりも割安な近距離運賃が設定されている。また、JR東海管内のうち名古屋駅 - 四日市駅間がIC乗車カード「TOICA」のエリアに、JR西日本管内のうち前述の大和路線区間が同「ICOCA」の近畿圏エリアに含まれている。 名古屋駅 - 亀山駅間はJR東海東海鉄道事業本部の管轄(該当全区間直轄)、亀山駅(構内のぞく) - JR難波駅間はJR西日本近畿統括本部の管轄(加茂駅 - JR難波駅間は本部直轄、亀山駅 - 加茂駅間は両端駅のぞき同本部の大阪支社亀山鉄道部の管轄)である。 亀山駅 - 加茂駅間の路線記号は V 、加茂駅 - JR難波駅間の路線記号は Q〔近畿エリア・広島エリアに「路線記号」を導入します - 西日本旅客鉄道ニュースリリース 2014年8月6日〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「関西本線」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Kansai Main Line 」があります。 スポンサード リンク
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