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ナラタケ(楢茸、''Armillaria mellea'' subsp. ''nipponica'')はハラタケ目キシメジ科ナラタケ属に分類され、主として植物寄生菌として生活しているキノコ。ユーラシアと北アメリカ、アフリカに分布する。 == 特徴 == 以前はナラタケ属はナラタケモドキとナラタケの2種類にされていたが、最近は顕微鏡的特徴や生化学的手法によってさらに多くの種に細かく分類されている。 狭義のナラタケは、晩春、晩秋に広葉樹の枯木や生木から発生する。傘は黄色で饅頭型から中高扁平型。周辺に条線があり、ささくれは少ない。ひだはやや疎で垂生し、若いものは白いが、成熟すると褐色。つばは膜質。肉は白色で少し甘みや渋みがある。柄は傘と同じ色で中実。つばの上に条線がある。 この種は枯死植物を分解吸収して生活するのみならず、生きている植物に対する寄生性、病原性も強い〔ナラタケ分離系統の腐生力と寄生力の比較(第75回日本林学会大会講演要旨) 日本林學會誌 Journal of the Japanese Forestry Society 46(3) pp.111-112 19640325 日本森林学会〕。ナラタケの寄生による病害は「ならたけ病」と呼ばれ、リンゴ、ナシ、モモ、ブドウ、クリなどの果樹、サクラやナラ類などの木本類、ジャガイモ、ニンジンなどでの発生が報告されている。 枯死植物や生木の寄生部分で生活する菌糸体はその部分だけで生活史を完了するのではなく、黒い木の根のような菌糸束を形成してこれを地中に伸ばし、離れたところに存在する枯れ木や生木に接触すると、これにも新たに菌糸を伸ばし、寄生する。一方、ラン科の腐生植物であるツチアケビやオニノヤガラはナラタケの菌糸束を地下茎や根に呼び込み、表層部の細胞内で消化吸収して栄養素を摂取している。 比較的他のキノコやカビに弱く、地面が新しい場所を好んで繁殖する。特に夏のうちに崩落を起こした斜面や沢の倒木の根などに大量発生する場合もある。沢沿いに菌が流されるため、下流で見つかれば上流方向にも生えている確率が高い。 根状菌糸束や腐朽材は発光する。しかしツキヨタケやヤコウタケと異なり子実体(キノコそのもの)は発光しない。発光の詳しいメカニズムについてはまだわかっていない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ナラタケ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Armillaria mellea 」があります。 スポンサード リンク
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