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猫ちぐら(ねこちぐら)、猫つぐら(ねこつぐら)とは、新潟県および長野県産の稲わらを編んで作った猫用の寝床の一種。新潟県関川村、秋山郷(新潟県津南町と長野県栄村)、新潟県長岡市小国町の民芸品である。関川村では「猫ちぐら」と呼び、秋山郷および長岡市小国町では「猫つぐら」と呼ぶ。 == 概要 == ちぐら(つぐら)は「稚座」と書き、新潟の方言で籠のことである。米どころであり多産の新潟地方では乳幼児を稲わらで編んだ籠(エジコ)で育てる習慣があり、雪に閉ざされる新潟県での冬季における副業として、作られてきた。 猫ちぐら(猫つぐら)1個を作るために、製作に要する日数は約1週間、使用する稲わらは約20把である。きれいに編み目を揃え、美しい形状に仕上げるには、鋭い感性と根気、わらを編む指先の力が必要とされる。 江戸後期には江戸でも用いられていた。深川江戸資料館に再現されたものは猫が上から出入りするようになっており、横の口は覗き窓となっている。 現代になって猫用に作られたちぐら(つぐら)は、製作者の創意により様々な形状のものが存在する。かまくら型のものが一般的であり、籠状のものはほとんどない。猫は狭い空間に入り込む習性があるため、猫ちぐら(猫つぐら)を与えられると自分から入り込んで寝ぐらにするという。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「猫ちぐら」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Neko chigura 」があります。 スポンサード リンク
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