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延縄(はえなわ)は、漁業に使われる漁具の一種。1本の幹縄に多数の枝縄(これを延縄と呼ぶ)をつけ、枝縄の先端に釣り針をつけた構成となっている。また延縄を用いた漁法を「延縄漁」と呼ぶ。 延縄漁は古くから用いられた漁法で、延縄を漁場に仕掛けた後、しばらく放置して再び延縄を回収して収獲を得る。網を使った漁法に比べて、時間が掛かり漁師の作業量が多く効率の点で劣る。狙った魚だけを獲得するのが比較的可能であるため漁業資源に対して優しい漁法だという利点を主張する声がある一方で、ウミガメや海鳥が針にかかり死亡するケースが多いためにこの漁法を問題視する声もある。 == 延縄の構造と種類 == 延縄の構造は、幹縄(みきなわ)にのれんのように、枝縄(えだなわ)を何本も一定間隔にたらすようになっている。枝縄の先には釣り針、または疑似餌がつく。また、幹縄を支えるための浮きを取り付ける浮き縄もある。 幹縄の長さは数10mから数1000m、マグロ延縄などでは10kmから100kmを超えるものもある。延縄を扱いやすくするため、幹縄は比較的短く分割できるようになっている。この分割単位のことを「鉢」とよぶ。鉢は、延縄を巻き取り保管するための鉢から語源がきている。 延縄の仕掛けを設置することを「投縄(なげなわ)」、回収することを「揚縄(あげなわ)」と呼ぶ。現在ではほぼ機械により、枝縄の取り付け、捕獲した魚の回収なども自動化されている。 延縄は、さらに延縄の張る深さによって、浮延縄と底延縄の2つに分けることができる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「延縄」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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