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BCG(の略、カルメット・ゲラン桿菌)は、ウシ型結核菌 (''Mycobacterium bovis'') の実験室培養を繰り返して作製された細菌、および、それを利用した結核に対するワクチン(BCGワクチン)のこと〔吉田眞一、柳雄介編『戸田新細菌学』改訂32版、南山堂、2004年 ISBN 4-525-16012-8〕。本来は前者にあたる細菌そのものを指す語であったが、一般社会や医学分野では後者を単に「BCG」と呼ぶことが多い。以下、本稿では前者を「BCG」、後者を「BCGワクチン」と表記する。 == 概要 == BCGは、実験室で長期間培養を繰り返すうちに、ヒトに対する毒性が失われて抗原性だけが残った細菌であり、その生きた菌を人為的にヒトに接種して感染させることで、病気を起こすことなく結核菌に対する免疫を獲得させることが可能である。BCGワクチンは、2015年現在実用化されている唯一の、結核の予防に有効なワクチンである。乳幼児結核の予防や重症化の予防の効果が広く認められている(80%程度の有効性〔Fine PE ''et al.'' "Issues relating to the use of BCG in immunization programmes." ''WHO documentation'' (1999)〕)が、成人結核に対する効果は調査地域などによるばらつきが大きいため(0-80%〔、総合すると50%程度〔Colditz GA ''et al.'' "Efficacy of BCG vaccine in the prevention of tuberculosis. Meta-analysis of the published literature." '' JAMA'' 271, 698-702 (1994) PMID 8309034〕)、BCGワクチン接種を実施するかどうかについては、国ごとに判断が分かれている。またハンセン病など、他の抗酸菌感染症に対する予防効果も認められている。 なお、極めて希ではあるが人為的ではなく自然に結核菌が皮膚に感染し、BCGと同様の結果を及ぼすことがある。これを皮膚初感染病巣と呼び皮膚結核の一つに挙げられる。BCG接種による皮膚感染はいわば人為的皮膚初感染病巣とも言える。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「BCG」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 BCG vaccine 」があります。 スポンサード リンク
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