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ばかたれ ( リダイレクト:馬鹿 ) : ウィキペディア日本語版
馬鹿[ばか]

馬鹿(ばか)とは、
* 愚かなこと〔広辞苑「ばか」〕。
* 社会的常識に欠けていること〔大辞泉「ばか」〕〔。(「専門馬鹿」「役者馬鹿」「親馬鹿」などと用いる。)
* 知能が劣り愚かなこと〔。
* つまらないこと〔。無益なこと〔。
* 役に立たないこと〔。機能を果たさないこと〔。
漢字では莫迦馬稼破家跛家等と表記するが、馬鹿を含めいずれも借字である。平仮名片仮名ばかバカと表記する場合もある。また、インターネット上では「ヴァカ」や「βακα」(ギリシャ文字等の特殊な字を使うクサチュー語表記)などと表記されることもある。
== 概説 ==
日本語で相手をからかったり、罵倒(その立場を低く見なす事で、相手の感情を損なう・人格の否定)するため、最も普通に使われる〔「新明解国語辞典 初版」〕
の席で使うと刺激が強過ぎることがある〔。
広辞苑によると、古くは僧侶隠語であったものとされており〔、おそらく梵語サンスクリット語)のmoha(「無知」という意味の語)から転じた語とされている〔、が、様々な説がある。→#語源
この語は、日本語で広く用いられているが、地域・使われる場により意味やニュアンスは異なる。たとえば関東では一般的には軽い揶揄程度で使われることが多いのだが、関西では強い感情を込めて罵り倒すときに使用される、といった相違がある。聞き手の出身地によって受け取られ方も大きく異なることには注意を要する(下記方言と分布状況参照)。
比較的多く見られるニュアンスでは「知識が足りない」や「思慮が足りない」、さらには「理解の度合いが足りない(ステレオタイプを乱用している)」という意味合いで用いられる。ただ、基本的に当人の理解しようとする意思努力が不足しているとする傾向が強い。
類語の「阿呆(あほう:理解したり思考する能力が不足している)」との使い分け(意味の強弱)に地域による相違がある。関東では「馬鹿」は軽い意味で用いる傾向があり(時には愛情を込めて用いられることがある)のに対して、「阿呆」というと、かなり強い軽蔑の感情を込めて用いられる傾向がある。だが関西では、その反対に、「阿呆」が軽いニュアンスで用いられ(愛情を込めて用いられることもあるのに対して)、「馬鹿」は強い罵りの感情を込めて用いられる傾向がある。
関東では「馬鹿」は、罵りの感情は込めずに用いる場合も多い。典型的な例としては、親しい間柄や恋人の間でかわされる会話が挙げられる。。短所も併せて好き合っている間柄などで用いられる。この場合の意味にはののしる意味はない。「親しさ」の表現や「恥じらい」、または「本気でしている」を表現する上での符丁のように、様々な局面で用いられる。非常に親密な状態を示すバロメータともなり得る。

何かに熱中するあまり、社会的常識を失ってしまったような状態も「馬鹿」と言う。これは何かに熱中する余り、一般的な配慮、常識的な配慮が等閑(なおざり)になっている様子を指している。「親馬鹿」(おやばか)とは、が自分の子供ばかりを溺愛するあまりに、はた目には愚かなことをしてしまっているのにその愚かさに親自身が気づいていないことである〔広辞苑「親馬鹿」〕。「専門馬鹿」とは、特定の分野(特定の学問など)についてのみ異常なほど執着し知識を持っているが、その分野以外に関しては、一般人以上にひどく無知な人のことである。「釣りバカ」と言うと、釣りに熱中するあまりに、社会的常識を失ってしまい、家族や仕事よりも釣りを優先してしまうような人を指す。(この意味では「道楽」が類義語に当たる。)
(社会的常識を失いかかっていることに多少なりとも自覚のある人は「親馬鹿ですみません」などと言って、他人に不快感を与えてしまっていること(不快感を与えてしまっている可能性)について先手を打ってお詫びすることもある。)
馬鹿の中でも極端な人は、昔から「大馬鹿」などと言うが、ごく最近の若者言葉では、あまりにも常識を踏み外した者は「超馬鹿」「激馬鹿」などと言うこともある。
「馬鹿」は多かれ少なかれ感情的な意味合いを含む言葉であるため、その用法は公的な場では制限される事が多い。例えば、所属組織上司に向かい同語を用いると、社会人として致命的な状況に追い込まれる可能性がある。また、子供同士の他愛の無い喧嘩などで、お互いにバカだ何だと罵り合う・掴み合う様がしばしば見られるが、これは傍目には、双方が馬鹿のように見える一つのケースである。さらに、同語を繰り返し用いると、相手の気分を害したり、人を見下す意味合いになる場合もある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Baka (word) 」があります。




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