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ひのくに号 : ウィキペディア日本語版
ひのくに号[ひのくにごう]

ひのくに号(ひのくにごう)は、福岡県福岡市熊本県熊本市を結ぶ高速バスである。
== 概要 ==
元々は1962年に、国道3号経由の特急バスとして誕生し、1973年九州自動車道鳥栖IC - 南関IC間開通に伴い高速バスとしたもので、九州でもっとも長い歴史を持つ高速バスである。運行本数は2014年12月1日現在で3系統あわせて226本(113往復)という高速バスとしては高頻度の運行を行っている。ダイヤ上も早朝から深夜まで運行されており、熊本交通センターの始発は4:35(福岡空港行)、西鉄天神高速バスターミナルの最終は23:40となっている。一時期2014年4月からは金・土・日祝日とその前日に限り天神24:20発の深夜便も運行していたが2015年6月末で終了したため現在は運行していない。
熊本市-福岡市間の主要交通機関としては「ひのくに号」のほかに九州新幹線がある。新幹線開通前はJR九州鹿児島本線の特急「つばめ」「有明」が日中20分間隔で運行されていたが、新幹線開通に伴ってこれらの列車のほとんどが新幹線に移行した結果、所要時間は大幅に短縮されたものの特急料金が高くなったこともあって在来線特急利用者の一部が高速バスに流れ、新幹線開通後に「ひのくに号」が増便するという事態となっている。「ひのくに号」の走行経路である福岡 - 熊本間の高速道路は交通量が多く、加えて福岡市内・熊本市内での渋滞などによって、遅れは比較的発生しやすい〔逆方向の渋滞によって折り返し便に遅れが生じることもある〕。
愛称は、熊本県肥後国)の別称である「火の国」に由来する。
2011年4月1日運行分より平日早朝の熊本→福岡空港の2便(各停便)と、毎日深夜の天神→熊本2便(スーパーノンストップ便・植木IC経由各1便)については予約定員制となっており、1ヶ月前から電話もしくは「@バスでハイウェイバスドットコム 旧:楽バス)」サイトにて事前予約が可能。上記以外の便は座席定員制であり予約なしで乗車できる。いずれも全席自由席で、満席の場合は乗車できない。
:かつては運行開始時より熊本交通センター・博多駅交通センター(現・博多バスターミナル)・天神バスセンター(現・西鉄天神高速バスターミナル)ならびに福岡空港から乗車する場合においては乗車前に乗車券とは別に『定数券』(1992年頃までは『着席券』)が配布され、券面に記載された時刻の便に乗車するようになっていた〔上記箇所で発売される片道乗車券および往復乗車券の往路券は乗車券自体が乗車便を指定するため不要であった〕が、2000年7月に福岡空港発のみとなり、2005年4月より定数券および乗車便指定の乗車券は全面廃止となった。2011年4月以降は予約定員制の便に限り定数券および乗車便指定の乗車券を窓口にて発行している。
国土交通省九州運輸局の統計によると、「福岡 - 熊本」路線(3系統)合計の輸送人員は、平成18年度で1,363,955人、平成19年度で1,397,194人であり、一日あたり3,700-3,800人の乗車があるという。また、九州の高速バスの路線内での輸送人員順位としては「福岡 - 北九州」路線(なかたに号・ひきの号・いとうづ号他計6系統)に次ぐ2位(同18年度、19年度とも)に位置するほか、運送収入では平成18年度は「福岡 - 宮崎」路線(フェニックス号3系統)に次ぐ2位、平成19年度は1位となっている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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