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ひょうきん懺悔室(ひょうきんざんげしつ)は、かつてフジテレビ系列で放送されていたバラエティ番組『オレたちひょうきん族』のコーナーのひとつ。1983年秋より放送開始。 == 概要 == イエス・キリストのように十字架に張りつけにされた格好でブッチー武者扮する神様〔TVオバケてれもんじゃ第1話サブタイトルではザンゲの神様と表記された。〕が安置された懺悔室で、横澤彪が黒衣の神父に扮し(横澤の降板後は2代目プロデューサーとなった三宅恵介が赤い衣装で立っていた)、出演者やスタッフなどが自分のNGを懺悔する。 # 神父が『罪深き、迷える子羊よ、入りなさい』とNGをした出演者を呼ぶ # 神父が『心ゆくまで懺悔をなさい』と懺悔を促す # 出演者による懺悔、またはその出演者を連れてきた付添人による告発が行われ、出演者が許しを請う # 神父が『祈りなさい。祈りなさい』と祈りを促し裁定に突入する。初期は『それは神のみぞ知ること。祈りなさい。祈りなさい』『神よ、許すならマル、許せぬならバツで、お答え下さい』と述べていたが簡略化された。 # 神様が裁定〔本当のマルバツの判定は事前に決まっており、マルとバツを間違えた神様が後で懺悔させられたこともあった。〕する。反省が足りないと神様が絶叫しつつ両手を交差させるように「バツ」のジェスチャーをして大量の水を浴びせられ、逆に反省が認められれば神様が微笑みながら頭の上で両手で「マル」のジェスチャーをし、天井から紙吹雪が降る。 「バツ」の水はバケツ一杯が通例であるが、 * 抗議するなど反省していないと見なされ二杯、三杯とかけられる * 「マル」を出したにもかかわらず、余計な一言を言ったため「バツ」になり水をかけられる * 「マル」と見せかけて「バツ」を出す(その逆パターンもあった) * 「バツ」にもかかわらず水をかぶらないと思わせておいて時間差攻撃で水をかける * ADが水をかけた後、とどめにNGをした出演者やスタッフめがけて空になったバケツを落とす などの変形パターンもあった。水をかけるADが悪ノリしてやっている姿も放映された。 その一方で、ADではなく被害者となった出演者が加害者となった出演者に水をかけた後、とどめに加害者となった出演者めがけて空になったバケツを落として報復するパターンもあった。 一回の放送につき三人ほどの懺悔の模様が放送されたが、実際には、たとえゲストであろうと番組でNGを出した者全員が懺悔室の対象であり、放送時間の関係で面白いものだけが放送されたと後に明された。「懺悔! 懺悔!」は当時流行語になり、後述通りパロディも多数登場した。ADが悪ノリして多くの水をかけるのは男性出演者に対してがほとんどであり、概して女性出演者には甘かった。なお神様の裁定時の判定における手の動きだが、「マル」のときはスローだったのに対し、「バツ」のときは逆に素早い動作だった。 懺悔室に送り込まれる対象は拡大して行き、レギュラーが出演した全番組、プライベート、営業(後述の出張懺悔室)、当時のフジテレビ系番組出演者全員、フジネットワーク局員〔スケジュールの都合で懺悔だけして帰る弾丸出張の社員もいたようである。〕、果てはフジテレビ乗り付けのタクシー運転手、間違えてテレビ朝日にスタッフ用の弁当を届けた仕出し店の配達員、収録中の客にまで広がり、当時フジテレビアナウンサーだった逸見政孝や編成局長であった日枝久(現・会長)が送り込まれた回もあった。もちろん神父〔上司の懺悔でマルを指示しようとした所をたけしに見つかりキレられた。〕や神様も、NGを出せば容赦なく懺悔室の対象となった。 時にはNGを誰一人も出さなかった、NGでも面白かったからOKにしたためNG無しという回もあり、その際は「今日は懺悔の無い良い一日でした」と言うナレーションの後、マルの際と同様に紙吹雪が降って、エンディングの流れとなった。一方、懺悔の神様に大量の水を掛けるパターンもあった。 判決時に使われていたBGMは、『宇宙刑事ギャバン』の「ギャバン蒸着」(作曲:渡辺宙明)。 通常はこの『ひょうきん懺悔室』が番組の最後のコーナーで、これが終わるとそのままエンディング曲、提供クレジットが出て番組が終わる、という流れであった。 番組終了後、当時の出演者たちが語るには「水ではなく、お湯(ぬるま湯)をかけること」が頻繁で「この件で次の仕事に支障を来たさないための配慮」であったとも語られていた。後に他のバラエティ番組がパロディで懺悔室を再現した際、島崎俊郎は「本物の水やないか! あの、あの、常識の無いひょうきん族でもぬるま湯やったわ!」と絶叫。島田紳助も『行列のできる法律相談所』で同様のことを言っている。しかし、中には冷水であったり、インクや粉をかけられることもあった。その上、被った際の貸衣装代は全て自腹で弁償もしくはクリーニングしなければならなかった。 == 本コーナー誕生のきっかけ == 初期にはコーナーの冒頭で『ここは、番組の中でNGを出してしまった者たちが懺悔するところである』とのモノローグが読み上げられたが、後になくなった。 神父の衣装は最初は布製の衣装だったが、濡れて縮むなど管理が大変だったため、ゴム製に変更された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ひょうきん懺悔室」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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