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べか太郎[べかたろう]
べか太郎(べかたろう)〔絵巻物には「べくわ太郎」という仮名づかいで書かれている〕は日本の妖怪絵巻にある妖怪。松井文庫に所蔵されている江戸時代に描かれた絵巻物『百鬼夜行絵巻』(1832年)に両手で両目の下まぶたを下げ、口から舌を出すしぐさをした姿で描かれているが、どのような妖怪なのか詳細は不明である〔水木しげる『決定版日本妖怪大全 妖怪・あの世・神様』 講談社(講談社文庫) 2014年 「べか太郎」653頁〕〔京極夏彦、多田克己編著 『妖怪図巻』 国書刊行会 2000年 159頁〕。 おなじく江戸時代に描かれた絵巻物『百物語化絵絵巻』(1780年)では同様の格好をした妖怪があかんべい(あかんへい)という名前で描かれているが、こちらも詳細は不明である〔湯本豪一『今昔妖怪大鑑 湯本豪一コレクション』 パイインターナショナル 2013年 39頁、275頁〕。雑誌『太陽』75年8月号(特集「お化けと幽霊」)のカラーページでは、絵巻物の写真とともに「べか太郎」が「べろり太郎」という名前で紹介されているが「何をし何処に出た妖怪かもわからない」と記されている〔『太陽』75年8月号 平凡社 1975年 61頁〕。 == ペロリ太郎 == 水木しげるの著書には、とても大食らいで、人間をも食べてしまう妖怪「ペロリ太郎」に「べか太郎」をモチーフとした図像が使用されている。このペロリ太郎は、あまりにも食いしん坊であるために両親に捨てられ、空腹のあまり人間を食べるようになった太郎という男が妖怪化したものだとされる〔。 2014年の水木の著作では同じ絵の解説文は「べか太郎」に差し替えられており、「ペロリ太郎」についての上記のような解説は見られない。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「べか太郎」の詳細全文を読む
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