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ますむらひろし : ミニ英和和英辞書
ますむらひろし
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


ますむらひろし : ウィキペディア日本語版
ますむらひろし

ますむら ひろし(本名、増村 博、1952年昭和27年)10月23日〔 - )は、日本の男性漫画家山形県米沢市出身〔。山形県立米沢興譲館高等学校卒後、東京デザイナー学院卒業〔。
== 略歴 ==

* 1973年、21歳のときに本名の「増村博」名義で賞金目当てに応募した「霧にむせぶ夜」が第5回手塚賞に準入選。このときの同期受賞者に高橋よしひろがいる。
*その後『ガロ』誌を経て〔なお、1975年からしばらく、青林堂に入社して働いていたこともある。筒井康隆編『'73日本SFベスト集成』の解説より。〕、『マンガ少年』誌で「ますむらひろしのファンタジーゾーン」(現在単行本「アタゴオル物語」収録作品およびSF作品の短編)シリーズを発表。60歳で漫画家を引退する予定だったが、『赤旗』日曜版から宮沢賢治作品の漫画連載の依頼があり、2014年から同紙で宮沢賢治の短編童話を連載。作品は「やまなし」「虔十公園林」「オツベルと象」「ひかりの素足」。同作品は2015年にミキハウスから単行本化され、「アタゴオルは猫の森」完結から3年半振りの単行本の刊行となった。この単行本発売にあたっての『赤旗』日曜版のインタビュー(2015年8月2日号)で、「銀河鉄道の夜」と「グスコーブドリの伝記」の漫画化に再び挑戦すると表明している(発表誌は新聞赤旗で、「銀河鉄道の夜」は2017年始から掲載すると公式ブログで発言している)。漫画家としての活動は減ったが、グッズ製作やイラストの寄稿等作家としての活動は幅広い。
* 1997年、第26回日本漫画家協会賞大賞受賞(『アタゴオル玉手箱』)。
* 2001年、第11回宮沢賢治学会イーハトーブ賞受賞(一連の宮沢賢治作品の漫画化などの業績による)。
* 既婚者で妻は元少女漫画家の中村昭子。
== 作風ついて ==
;自由奔放かつ童話的な作風
デビュー当初から2015年現在に至るまで作風や表現方法は劇的に変化しているが、どの時代も一貫して言えるのは童話的或いは教訓的な作風である。作中に登場する動物は高い言語能力を持ちファッションや享楽を嗜好する等、地球の何処かに存在する架空の獣人種族として描かれている。(氏曰く、人間を他の動物よりも優れた種として描くのが好きになれず対等の存在にするために人間と同様に他の動物も進化した種として描いているらしい)をそのため一つの種族にスポットを当て、「その種族がどこで生まれたか?」や「どんな文明を築いているか?」を軸に話を構築していくためか、SF小説のような掘り下げ方で話を進行させていくパターンが多い。初期は愚かな人間に対して制裁を加える動物(化け猫に近い)の話が多く、氏の感性自体も人類の存在を否定的に捉えるような見方であった。絵柄の方も痩せ細ったような描き方で人間を描いており、全体的に暗い作風であった事が分かる。
;作風の変化について
しかし時代が進むにつれ逆方向に作風が変化し、それまで弱く愚かな存在として描かれてきた人間が他の獣人種族と対等に扱われ、共存関係に至るまでの作風に発展した。良く言えばどんな時代でも色褪せない奇抜な魅力を持ち、悪く言えば癖が強すぎて万人に受け入れ難いセンスを持つ。美術全般に関してはアントニ・ガウディの影響が強く、異国情緒的な風景描写を好んで描くことから作品全体からはバンドデシネ的な雰囲気が感じられる。現在の作風は初期とは正反対の陰鬱さの余りない作風に変化しているが、どの作品も一貫して氏の厳しい社会批判が込められている。漫画の構成自体も独特で、小説のような静寂さと多くの真相は語らない読み手の想像に任せるストーリーが特徴的である。作中に登場する獣人種族達の多くは自由奔放であるが対する人間達は素朴かつ没個性的で、どちらも作者の二面性が現れていると思われる。悪く言えば保守的な感性だが、描きたい物に関しては全くブレがなく40年間で10作以上のオリジナルの連載を執筆する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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