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鱒寿司(ますずし)は、富山県の郷土料理。駅弁としても知られ、鱒(サクラマス)を用いて発酵させずに酢で味付けした押し寿司(早ずし)の一種。表記は必ずしも一定せず、ます寿し、ますの寿し、鱒の寿司などとされることも多いが、すべて同様のものを指している。 == 概要 == 木製の曲物(わっぱ)の底に放射上に笹を敷き、塩漬け後に味付けをした鱒の切り身をその上に並べる〔『とやまの郷土料理 春・夏編』(監修 佐伯安一、社団法人富山県栄養士会、北日本新聞社刊、pp.148-149、1990年発行)〕。そこに酢めしを押しながら詰め、笹を折り曲げて包み込み、その上から重石をしたもの〔『万華鏡6 鱒のすし』(ふるさと開発研究所刊、1992年発行)〕。通常は曲物の上下に青竹をあて、ゴムなどで締めた状態で流通する。たいていは曲物の中に笹で包まれた状態のものが1つのものと、2つ重なっているもの(二段重ね)の2種類がある。 食べる時には曲物のふたをはずし、放射状に切り分けて食べる。なお、商品には切り分けて食べる際に便利なように、専用のプラスチック製の小型ナイフが添付されることが多い。このナイフは、笹で包まれた上から鋸のように引きながら切って使用する。次項の献上逸話にもみられるように、従前は冬場で一週間、夏場でも3、4日間は日持ちする食品であったが、近年は消費者の嗜好の変化もあって押しも酢も弱い生寿司に近いものも生まれている。 元来鱒寿司に使う鱒は神通川に遡上してきたサクラマスを使用していたが、現在では遡上するサクラマスが少なくなったことと、需要が増えたことから主に外国産の鱒類、北海道産のものが使用されている。 2014年11月29日には富山市総曲輪グランドプラザのイベントで直径3メートル、280人前の「世界最大」の鱒寿司が作られた(8等分して合体させて作った)〔(株)まちづくりとやま まちなかライフプロジェクト第3弾「世界一のます寿しプロジェクト」〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「鱒寿司」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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