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瑞牆山(みずがきやま)は山梨県北杜市(旧北巨摩郡須玉町)にある標高2,230mの山で、奥秩父の山域の主脈の一つ。旧須玉町域の最北部にあたる。日本百名山のひとつ。 == 地理的・歴史的景観 == 「瑞牆」とは神社の周囲の垣根(玉垣)のことだが、山名の由来は山稜を三分割する「みつなぎ」の転訛説や、崖を意味する「がき」に由来する説などがある。江戸時代後期に成立した『甲斐国志』では、玉塁と呼ばれる金峰山に対し、瑞塁を呼び習わしたとする説が紹介されている。古くからの信仰の山で、洞窟には修験者の修行跡や刻字が残り、山頂の西峰には弘法岩があり、空海開山伝説も伝わる。 全山が黒雲母花崗岩で形成される。南西部は風化や浸食の影響を受け、独特の岩峰が聳える景観を作っており、地元ではコブ岩と呼ばれる。 近くに黒森鉱泉(含炭酸食塩泉)、増富温泉(信玄の隠し湯とする伝承をもつ、増富ラジウム温泉郷)がある 瑞牆山に関係する文学として、俳人の前田普羅(1884年 - 1954年)が1937年(昭和12年)1月17日に『東京日日新聞』紙上に発表した「甲斐の山々」の五句があり、その中に瑞牆山を詠んだ「''茅枯れてみづがき山は蒼天に入る''」の句がある。前田は山梨県を数多く訪問しており、1938年(昭和13年)に「甲斐の山々」を回顧した「一句の誕生」によれば1917年(大正6年)頃に山梨を訪れたときに、五句を着想したという。 詩人の尾崎喜八(1892年 - 1974年)は1935年(昭和10年)に刊行された随筆集『山の絵本』に収録されている随筆「花崗岩の国のイマアジュ」において八ヶ岳や金峰山など北巨摩(北杜市域)の山岳について触れ、瑞牆山についても言及している。 また、深田久弥(1903年 - 1971年)は、1964年(昭和39年)に刊行された『日本百名山』において瑞牆山を取り上げ、山名の考察を行っているほか「''針葉樹の大森林からまるでニョキニョキと岩が生えているような''」と表現した。 鋸岩、大ヤスリ岩など、岩々に名前が付けられている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「瑞牆山」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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