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もとまちユニオン ( リダイレクト:京急ストア#もとまちユニオン ) : ウィキペディア日本語版
京急ストア[けいきゅうすとあ]

京急ストア(けいきゅうストア)は、東京都神奈川県スーパーマーケットチェーンを展開する企業である。京浜急行電鉄100%出資の関連会社である。
== 概要 ==

=== 京浜デパートの誕生 ===
1923年(大正12年)9月1日の関東大震災によって老舗百貨店である白木屋は東京・日本橋の本店が壊滅し、その復興が震災後の東京市の復興計画の遅れに伴う区割整理未决定の状態が長期化し、本建築での本格的な復興が遅れることになった〔『白木屋三百年史』 白木屋、1957年3月18日。〕。
そのため、白木屋は十分な規模での営業を行うことが出来ず、不足分を補うために分店と称する店舗網を展開するようになった〔谷内正往. “戦前京阪デパートの創立”. 梅信 2012年6月号 (近畿大学 通信教育部) (2012年6月1日)〕。
この分店開設の一環として、京浜電気鉄道(現在の京急線)の品川乗入に伴て出来る高架下に品川分店を開設する計画を立てた〔『日本小売業運動史 第1巻 戦前編』 公開経営指導協会、1983年3月。〕。
しかし、日本百貨店協会が支店などの開設を自粛する自制協定を発表したことに伴い、それに抵触するとしてこの構想は実現できなくなった〔。
そこで、この計画を継承する形で京浜電気鉄道と白木屋の取引問屋が出資して1933年(昭和8年)に資本金10万円で株式会社京浜デパートが設立し、京浜電気鉄道品川駅の地階と地上1階の計約1,000坪の品川店を開設したのが始まりである〔。
白木屋は先に述べた自制協定があったため出資こそしなかったものの支援は惜しまなかったとされており〔、その運営方式の多くが白木屋のものを継承する形となっていた〔由井常彦 『セゾンの歴史 変革のダイナミズム 上巻』 リブロポート、1991年6月1日。ISBN 978-4845706259〕。
1934年(昭和9年)9月に蒲田分店〔、1935年(昭和10年)3月に鶴見分店〔、同年5月5日に川崎分店を開店するなど母体企業である京浜電気鉄道の沿線での多店化を推し進めた〔。
ところが、川崎分店の開設の際に旧京浜電気鉄道本社跡という駅前の一等地に進出することは地元商店街にとって死活問題であるとして、地元商店主達が京浜デパート排撃期成同盟会を結成するなどして激しく反対運動を繰り広げたため、川崎分店を1936年(昭和11年)1月末日で閉店し、店舗跡を地場資本の百貨店小美屋に売却して撤退に追い込まれた〔。
また、京浜デパートは母体企業の京浜電気鉄道沿線のみではなく、菊屋デパートの名称で他の鉄道会社のターミナル駅への出店を行っており〔〔京浜急行電鉄社史編集班 『京浜急行八十年史』 京浜急行電鉄、1980年3月15日。〕、池袋駅に木造2階建てで売り場面積2,347㎡の〔菊池久 『堤義明西武 vs. 五島昇東急』 山手書房、1984年6月。〕池袋分店を1935年(昭和10年)2月に開設したほか〔、同年12月に高田馬場分店を開設するなど開業当初から積極的な出店戦略を展開した〔。
しかし、1940年(昭和15年)3月15日に菊屋デパート池袋分店を武蔵野鉄道(現在の西武鉄道)へ売却して武蔵野デパートとなり〔、他の店舗も戦災で焼失するなど第2次世界大戦終了時までに、品川と鶴見の2店舗にまで事業規模が縮小する形となった〔。
なお、菊屋デバート池袋分店も武蔵野鉄道へ売却後の1945年(昭和20年)春に戦災で全焼し〔、戦後の1949年4月27日に西武百貨店へ商号を変更して同年末に営業を再開している〔。
また、1943年(昭和18年)3月には商号を株式会社京浜デパートから株式会社京浜百貨店へ変更している〔。この商号変更は第2次世界大戦中の外来語規制に伴うものとされている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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