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もやしもんの登場人物では、石川雅之による日本の漫画作品『もやしもん』および同作原作のアニメに登場する人物などについて説明する。 * 声はアニメにおける声優。 * 演はテレビドラマにおける俳優。 == 主要人物 == ; 沢木 惣右衛門 直保(さわき そうえもん ただやす) : 声 - 阪口大助、演 - 中村優一 : 本作の主人公。農学部1年(最終話:農学部2年)。「もやし屋」こと種麹屋の次男坊。「惣右衛門」は実家の屋号で、普段は「沢木 直保(さわき ただやす)」と屋号を省略する。菌やウィルスが肉眼で見え、指で掴んだり会話したりすることも出来るという不思議な能力を持つが、周囲の人々には信じてもらえず、幼い頃から変わり者扱いを受けることから、他人と距離をおいてきたためコミュニケーション能力は高くない。背が低いことがコンプレックスになっており、身長は自称160センチだが、そんなにないことは公然の秘密である。 : 東京での「チャラいキャンパスライフ」に憧れて幼馴染の蛍と共に「某農大」に進学し、祖父の古い友人である樹教授に能力を買われて発酵蔵のメンバーに加わる。最初は何となく研究室に顔を出し続けているだけだったが、一時的に菌が見えなくなったことで自分が発酵蔵に残る理由を見失い、改めて自身の能力を見つめ直すことで、自らの意思で醗酵蔵に残ることを決意する。実は菌が見えなくなる状況は過去にもあり、ひどく驚いた場合などに起こっている。 : 菌が見える能力と優柔不断な性格が原因で、様々な騒動に巻き込まれる。ドラマ版ではカナヅチという設定だが、原作では泳いでる描写がある。 : 幼い頃から父親に「長男である直継を保(まも)り、家を保れ」と言われながら育てられてきたが、直継が家を出て行ってしまったため、本来なら入らなかったはずの沢木某に無理矢理入れられることになり戸惑いを覚え、勝手に出て行った直継に対して恨みの念ももっていたが、アメリカで直継と再会し話し合ってからは吹っ切れた。 : 能力は自分だけが菌が見え、会話できる能力だった筈だが13巻では自分だけでなく他人にも菌が見え、会話できる様になるという更に強化された能力を普通に発動している。その際はいつものデフォルメ菌が見えるだけではなく強い発光現象も起きる。 ; 結城 蛍(ゆうき けい) : 声 - 斎賀みつき、演 - 岡本あずさ(女装時)/小比類巻太信(回想時) : 「某農大」農学部1年(最終話:農学部2年)。沢木の幼馴染であり彼の能力の理解者。中性的な顔立ちの人物だが、れっきとした男の子。武藤は「女の子みたいな子」と指摘したことがあるが、沢木によるとそれは禁句のようである。実家は造り酒屋で日本酒についてかなり詳しい。火落ち菌が原因で実家の杜氏が自殺してしまったのを目の当たりにしたことから、火落ち菌を非常に憎んでいる。第14話で休学すると宣言し、第15話を最後に連載1年近く登場しなかったが、第37話で黒いゴシックロリータ調の女装で再登場する。現在、日吉酒店預かりの立場で理想の酒販形態について思索中。醗酵蔵のメンバーからは沢木の「彼女」とされており、本人は意識していないがマリーの存在を仄めかされて殴りつけたり、言葉遣いが沢木にだけ違ったりと行動として表れているが、本人は同性愛については完全に否定している。また、性同一性障害ではないかという話も出ていたが現在のところ有耶無耶になっている。 : アメリカにマリーを迎えに行った沢木たちの後を追い、自身も樹と共に渡米。フランスでの出来事から国際運転免許証を取得しており、アメリカでの自動車移動は全て蛍が担当した。ケンタッキー州ルイビルで当のマリーと対面し、気恥ずかしさからゴスロリ服を止め、男の格好に戻るが、マリーも同様に思っていることを知り、一瞬にして黒いゴスロリ服に戻った。 : ミス農大落としには全然興味がなかったが、トトカルチョのために結城を立候補させようとしていた美里や自治寮レジスタンスに渡米やらミス農大落としやらでのびのびになっていた日本酒酒造を手伝うのなら、という条件をつけて参戦。真の性別を知らぬ農大男子たちから圧倒的過ぎる支持を得る。しかし宏岡によって「『結城 蛍』という生徒は男性しかいない」とばらされてしまうが、美里の機転で彼女(本当は彼だが)は双子の妹の「結城 蛍(ほたる)」であり、「風邪で試験を受けられなくなった兄の代わりに受けた所、合格してしまい兄名義で某農大に進学することになってしまった」という設定になってしまった〔直保には「これで卒業まで女装確定」と同情されている。〕。結局武藤の暴走で水着審査をやることになってしまったため棄権したが、本人がそのことを農志会に言うときにはすでに替え玉となっていた長谷川が舞台に上がっていた。 : ドラマ版では最初から女性の姿で登場し、沢木も本人が目の前で電話をかけ地声で話すまで正体がわからなかった。また、2リットルのペットボトルの水を一気飲みしたり、大量に野菜を詰んだ荷台をひいて爆走するなど、女性が演じているにもかかわらず、原作にはない男らしい描写が多く見られた。 ; 樹 慶蔵(いつき けいぞう) : 声 - 西村知道、演 - 黒沢年雄 : 「某農大」の老教授で、沢木の祖父の古い友人。菌によるテラフォーミングの思想を支持している。あらゆる場面で持論を語り始めるが、話が非常に長いため、沢木達は語りが終わるまで距離を置いて避難している。研究者としての立場から非情ともとれる発言をすることもある一方で、研究のモットーとする実学として美里と川浜が口噛み酒を作ったことに感銘を受け借金をチャラにするなど愛嬌のある行動もある。 : 私生活はミステリアスで、実年齢すら明かされていない。戦時中、航空燃料についての研究にあたっていた。政財界に太いパイプがあるようで、「夜の日吉酒場」を通じて策謀を巡らす事もある。顔が広く、色々な人に支持されているが、長谷川の父とUFO研の学生、UFO研の蒼井が所属するゼミの教授にはよく思われていない。 ; 長谷川 遥(はせがわ はるか) : 声 - 大原さやか、演 - 加藤夏希 : 「某農大」大学院生(博士課程在学)。妖艶な美貌を持つが、しかめっ面で暴力的、時に鞭を振り回すドSの女王様気質。私服もボンデージテイストで、部屋着やスポーツウェアまでタイトなものが多い。アルコールにはあまり強くなく、「リミット」と呼ばれる量を超えるアルコールを摂取して酔うと、猟奇的な台詞を口走りながら周囲の人間に暴力的に絡む特殊な酒癖が現れ、絡まれた人間に恐怖を与える。当の本人は「甘え癖」と主張するが、被害者はそうは思っていない。頼まれたら断れない性格。 : 実家は閨閥で、大学を出ると親の決めた許婚である龍太との不本意な結婚をさせられるため、やたら研究に没頭していた。しかし、婚前旅行先のフランスでの紆余曲折を経て、龍太とお互いの気持ちを確かめ合い、婚約は解消された。その際、自分を心配してフランスまで追いかけてきた発酵蔵メンバーにも心を開き、以降は性格も若干丸くなった。また、美里との仲を突っ込まれた際にも、美里への好意を否定せず、以後美里との仲を度々ネタにされるようになる。その後美里に対し『卒業するまでにちゃんとしていれば交際を考える』という約束を交わしている。 : ミス農大落としの際にはハワイに滞在していたが、美里が送った「樹教授が具合悪い」という嘘メールを読んで慌てて帰国。美里が自分を呼び戻した理由が「棄権しようとしていた蛍の身代わりになること」とわかると怒りに任せ美里を鞭でボコボコにし、そのままとんぼ返りしようとしたが、自治寮レジスタンスの面々の必死の土下座に断り切れず身代わりになった。しかし水着審査の最後で自分の正体を明かし、美里の計画を崩壊させた。 : 実家の裕福ぶりは、一般住宅に階段があることを珍しいと発言したり、石油ストーブやインスタントラーメンといった庶民ならだれでも触れる品物を体験してなかったり、緊急渡航時にプライベート・ジェットを使えるほどである。高級マンションの上層階にある部屋で一人暮らしをしている。 ; 美里 薫(みさと かおる) : 声 - 小西克幸、演 - 西田幸治(笑い飯) : 農学部2年(最終話:農学部3年)。レギュラー陣(発酵蔵メンバー)の中で唯一の喫煙者。自称「口噛み酒の伝承者」。川浜とは学内の自治学生寮のルームメイトでコンビで扱われることが多く、学内で日本酒の密造(ヒオチ菌によって腐敗してしまったが)を行ったりするなどちゃらんぽらんな性格だが、一時的に能力を喪失した沢木を川浜とともに長谷川らから庇ったり、婚前旅行と称してフランスに拉致された長谷川と2人で(愛の?)逃避行を行い、一時的に長谷川と心を通わせるハートフルなエピソードが描かれた。 : フランス編以降長谷川との仲を突っ込まれる事が多いが、当初は長谷川への好意を否定していた。だが後に長谷川の印象について、他のメンバーの「丸くなった」に対し美里のみ「かわいなった」と人と違うを反応を示したりと変化も見られる。更に後には沢木や西野から「長谷川さんが好きなのか?」とストレートに聞かれると動揺を隠せなくなっている事から次第に好意を抱き始めてる様である。 : 金儲けの為に武藤をそそのかしミス農大落としを開催させ、裏でトトカルチョも開催。さらにその裏で蛍をプロデュースするが失敗に終わる。が、当の本人の推薦状には結城蛍ではなく何故か長谷川遥の名前を書いていた。 : 長谷川と2人で打ち上げの際、リミット寸前の長谷川から「あたしのこと好きなの?」と尋ねられて、不釣合いなのを十分承知しつつも「はい」とついに好意がある事を長谷川本人に伝えた。その後長谷川からは美里が卒業する2年後に今よりマシになっていれば交際してもいいと約束される。 : お笑いコンビの笑い飯の西田幸治に似ていて、作中でもネタにしており、ドラマ版では実際に西田が演じている。長らく西田とは無関係であるというスタンスを作者はとっていたが、2010年8月20日にワニブックスから発売された「笑い飯全一冊」に掲載した漫画(10巻のオマケでも掲載)にてついに西田をモデルに描いた事を打ち明けている。 ; 川浜 拓馬(かわはま たくま) : 声 - 杉山紀彰、演 - 木村明浩(バッファロー吾郎) : 農学部2年(最終話:農学部3年)。丸顔と小太りな体型でルーズな性格をしている。虫に関しては異様な熱意を燃やし、美里の作った口噛み酒にゴキブリの卵鞘を勝手に足したり(実在する製造法)、蛆虫入りチーズを披露した事もあった(現在製造は禁止されている)。メキシコからの帰国子女であり、日本語のほかに英語・スペイン語を話すことができるトライリンガル。三つ子兄弟の長男なのだが他の2人は「カルロス」と「ホセ」というなぜかメキシコ風の名前で、体格等も日本人とは多少違う。兄弟の絆は強くかなり慕われている。 : 美里と共に金儲けをよく企むが、金儲けの方法の相違で美里と度々衝突する事がある。 : 特技は水泳で子供の頃メキシコでは「カリブの黄色いジュゴンちゃん」とニックネームを付けられ、3巻ではモノフィン泳法で外見からは想像できない高速遊泳を見せる。 : 能力を一時的に喪失した沢木を長谷川から庇い、美里と一緒に男気を見せファンレターが増えたという。女に会うシチュエーションの時は朝にアイプチをしている。 : 樹教授程ではないが、自分の得意ジャンルの話題になると饒舌になり止まらなくなる傾向にある。意外に博学多才ではあるが極度の虫好きが前に出すぎて損をしている感は否めない。 ; 及川 葉月(おいかわ はづき) : 声 - 神田朱未、演 - はねゆり : 農学部1年(最終話:農学部2年)。沢木と同じクラスに所属する。ただの通りすがりだったところを樹に捕まりバイクに乗せて登場し、更に頼まれてホンオフェを抱えて研究室に顔を出す。そしてその後の騒動に巻き込まれ、以後樹研究室に居つく事になる。除菌マニアの潔癖症で、顔面寄生虫の存在を知った直後には自らの顔に除菌スプレーを噴射したり、電車のつり革につかまるのを嫌がったり、抗菌グッズをたくさん持っていたりするが、発酵蔵に関わっているうちに緩んできている。また、不潔に耐えるほど長谷川の服を着るのを恥ずかしがっていたが、フランスへの資金繰りの為にハイレグを着用しバニーガールになったり、ミス農大落としで露出度の高い水着姿を披露するなど気にしなくなった。 : ミス農大落しでは蛍の大躍進ぶり、さらに「今後二度とこんなイレギュラーなタイムロス(=ミス農大落とし)は起こさせない」と優勝した上に卒業まで君臨するつもりな彼の姿を見て「女としての矜持」から参戦。他の参戦者が途中棄権や戦意喪失した結果、消去法ながら、新ミス農大に輝いた。上級生にも負けず劣らずの抜群のプロポーションを誇っている。上級生の冷やかしにも冷静に対応するなど大人。 : 発酵蔵の関係者の中では唯一終盤まで沢木の能力に全く気付いておらず、7巻で沢木自身から能力の事を告げられた時にも全く信じなかった。13巻では沢木が能力を発動してる事に対してツッコミや否定はしていないものの、信用するようになったのか適当に相槌入れてあしらってるのかは不明。 ; 武藤 葵(むとう あおい) : 声 - 能登麻美子、演 - ちすん : 農学部3年(最終話:農学部4年)。樹研究室の唯一のゼミ生。1年生のときにミス農大に選ばれ、3年生の冬までミス農大の地位にいたほどの美人だが、本人はそのことに至って無頓着。干物女だが型書きを気にする性格。長谷川に地球の裏側に置いていかれ、各地の発酵食品を収集しながら、陸路から自力で帰国させられたことを始め、いじられ役や汚れ役を引き受けることが多い。発酵蔵メンバーでの酒豪ナンバーワンだが酒乱癖があり、酔うと何をしだすか言い出すかわからない。本人曰く「ノリと快楽には逆らわない性質」で、及川と皮膚常在菌を共有したことも。お風呂に入ると髪がストレートに戻るが、本人はお風呂に入らない3日目ぐらいのうねりがお気に入り。 : 過去に同棲を約束していた恋人が、武藤が必死にアルバイトで貯めていた同棲資金とともに失踪した事を、「宇宙人に連れ去られたに違いない」と現実逃避し、学内サークル「UFO研究会」の扉を叩き、一時は会長に就任していた。樹から発酵蔵のリーダーに指名された後は、UFO研も辞め、真面目に発酵蔵の管理をしているが、植え込みで爆睡していたり発酵過程の酒を摘み飲みするなど、泥酔している姿がたびたび目撃されることからミス農大の資格を剥奪されそうになり、一度は生活改善を約束するも、美里にそそのかされて暴走、農大史上初のミス農大落としの対象にされてしまう。ミス農大落としでは、再選を目指し髪をショートカットにするなど奮闘したが、蛍の替え玉として現れた長谷川に一喝され、戦意喪失。ミス農大位を返上した。 ; 西野 円(にしの まどか) : 高校3年(最終話:農学部1年)。ベリーショートの眼鏡っ娘。一見おとなしく萌えな美少女だが、悩んでいた当初の性格はかなり荒くて黒い上、口も悪いが、和解した後は明るく、わからないことはすべて聞く主義に変わっている〔いきなり結城蛍の女装の件や美里の長谷川への気持ち、川浜の頭身等コアな部分を突っ込んできた。〕。実家は造り酒屋だが、蛍と違って日本酒は飲むどころか見るのも嫌い。 : 高校時代、農大売店でド短期バイトをしていたが、「参加対象者は、推薦さえ受ければ別に農大生でなくてもいい」というルールの盲点を突いた樹の推薦でミス農大落としに参加。入学前既に何故か樹から沢木の能力について教えられている。 : ミス農大落としの水着審査では水着の上にジャージを着たままというルール違反ギリギリでありながら好評価を得た。かなり気が短く、酔った上級生に及川とともに服を全て脱ぐよう命令されるが、及川と違いキレた。 : 12巻で沢木の能力を使って、実家の造り酒屋から自由になりたいということを話しており、半ば強引に沢木を「ダーリン」と呼称し結婚を迫っている。だが、発酵蔵の皆の話を聞き自分なりの結論を出した後、発酵蔵のメンバーとも和解し合格して見事樹ゼミの一員となった。 : 大学入試前々日に溶連菌に感染してる事が発覚。入試前日には病状も悪化し熱も下がらず感染症でもある事から入試を受ける事は絶望的となり取り乱して泣きじゃくってしまうが、寝入った頃に沢木がある方法で溶連菌を全て自分に移した事で西野の体調は全快し、無事入試を受ける事ができた。(代わりに沢木は寝込んでしまう)実は沢木に除菌されていた際は寝入る寸前で眠りが浅かった為に全ての出来事を覚えていた。その為後にその件で一騒動起こる事となる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「もやしもんの登場キャラクター」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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