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わくぷよダンジョン ( リダイレクト:ぷよぷよ ) : ウィキペディア日本語版
ぷよぷよ

ぷよぷよ』(Puyo Puyo)は、株式会社コンパイルが発売した落ち物パズルゲームシリーズ。また、このシリーズにブロックとして登場するスライムタイプのモンスターの名前でもある。どちらも縮めて「ぷよ」と呼ばれる。
1998年3月にコンパイルが経営破綻により和議申請を行った際、『ぷよぷよ』シリーズの知的財産権がセガ(後のセガホールディングス)〔IPは2015年3月まではセガが保有。セガグループ再編に伴い2015年4月以降はセガホールディングスがIPを保有。〕に売却され、2002年9月以降はコンパイルからの販売が終了し、その後はすべてセガグループ各社(セガゲームスセガ・インタラクティブ)が販売を行っている(後述)。
== 概要 ==
テトリス』の登場により空前の落ち物パズルゲームブームとなり、1980年代末から1990年代初頭に掛けて各社から二匹目のドジョウを狙った多くの亜流作品のパズルゲームが登場した。『ぷよぷよ』もまた、そのような時代に生まれたパズルゲームの一つである。
当時『DiscStation』に掲載されたユーザー投稿ゲームに着想を得て、ドミノの牌が降ってきて、同じ数字や連番になるように積む『どーみのす』というゲームを開発していたが、遊べる段階まで実際に作ってみたところ全く面白くなかったため、開発を断念した〔『ALL ABOUT ぷよぷよ』p.108。〕。その後、コンピュータRPG魔導物語』のスタッフが関わり、落下するブロックを『魔導物語』に登場するぷよぷよに置き換え、それに伴いルールも一新した別のゲームに作り変える形で開発した〔『ALL ABOUT ぷよぷよ通』p.134。〕。
初代開発者である田中貢がプロジェクトの合間に遊びで作っていたものを元に、米光一成を中心としたチームが製作に乗り出した。当時、迫田敏明はコンパイルを辞めていたが、楽曲を100曲余り残しており、ゲーム中で使用されている。
最初に世に出たのは、1991年10月25日に同時に発売されたMSX2版とファミコン ディスクシステム版(発売は徳間書店インターメディア)である。この時点では、雑誌「マイコンBASICマガジン」上で記事を執筆しているライターが対人戦の面白さを大いに評価していたものの、大きな話題を呼ぶことはなかった。しかしその後、画面とサウンドを強化し、モードや操作性などに大幅な改良を加え、対戦モード「ひとりでぷよぷよ(対コンピュータ戦)」「ふたりでぷよぷよ(対人戦)」をメインにしたアーケード版とメガドライブ版が発売された(ともに発売はセガ)。これをきっかけに大ブームが巻き起こり、瞬く間に『テトリス』と並ぶ落ち物パズルゲームの代名詞となった。
このぷよぷよがシリーズ化したのは、当時アーケード用の対戦型格闘ゲームにより一般化していた「対戦プレイ」の要素を落ち物パズルに持ち込んだことが大きい。ぷよぷよ以前の落ち物パズルは面クリアがなく、難易度が徐々に上昇する中でどれだけミスをしないで長時間続けられるかを競う「自分自身との戦い」の要素が大きかったが、本作ではCPUの操るキャラクターや他のプレイヤーという「対戦相手との戦い」がテーマとなり、ゲームセンター等で対人対戦が大いに盛り上がることとなった〔(有)カジタリアン『テレビゲーム・ランキング・データブック 1995.9〜1998.8』、KKベストセラーズ、1998年、p.67。 ISBN 4-584-16090-2〕〔『コンプリート・コンパイル』、p.40。〕。また、可愛らしいキャラクターたちが受けたのか、女性プレイヤーも多かった。また、50-60代という比較的高齢のプレイヤーも少なくなかった〔〔小説『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』内でも、オカンがぷよぷよをプレイするシーンが登場する。〕。
この他、本作が当時斬新だった点として「連鎖ボイス」が挙げられる。これは、『魔導物語』に搭載されていた(当時のRPGとしては珍しい)キャラクターボイスを引き継いだものとなっている。制作元がセガに移った後の作品にも、非常に大きな連鎖をしたときに「ば・ば・ば・ばよえ〜ん!!」と声が重なる演出が存在するが、これも『魔導物語』に登場する魔力倍加魔法「ダイアキュート」が元になっている(倍率が上がるごとに重なる回数が増えていく)。なお、『魔導物語』から継承した点としてキャラクターと連鎖ボイスが有名だが、それ以外にもBGMやフィールドを囲っている枠、状況に応じたキャラクターの表情変化などにも『魔導物語』に通じる意匠が散見される〔例えば、『ぷよぷよ!!』(2011年)のBGM「ぷよ!!~ボス漫才~」(サウンドテストNo.47)は、MSX2版『魔導物語1-2-3』(1990年)のBGM「TRY OUT」のアレンジ曲である。〕。
続編や移植作・番外編などを含め、非常に多くの作品が発売された。詳細は#シリーズ一覧及び解説を参照。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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