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『アイの物語』(あいのものがたり)は山本弘によるサイエンス・フィクション(SF)小説作品。角川書店から2006年6月に刊行された。人類が衰退した未来世界で、アンドロイドが人間の若者に物語を聞かせるという話であり、同時に作者の(別々に発表された)過去作品を集めた短編集でもある。第27回日本SF大賞候補作品、第28回吉川英治文学新人賞候補作品、『本の雑誌』が選ぶ2006年度ベスト10第3位、『SFが読みたい!』2007年版国内編第2位。2010年4月には、ビズメディアの翻訳SFレーベル「Haikasoru」から『THE STORIES OF IBIS』のタイトルで英訳版が刊行された。 == 概要 == 本作品の特徴は、短編集であると同時にそれらの短編全てを包括した長編小説にもなっているという点である(作者によれば、この構成はレイ・ブラッドベリ『刺青の男』からヒントを得たものだという)。短編の多くは直接の関連なく発表されたものであるが、すべての作品が「私」という女性格の一人称による話であること、また主題として人工知能やバーチャルリアリティを扱っているという共通点があり、このような形式でまとめられるきっかけとなった。本作品タイトルの「アイ」は、ヒロインである「アイビス」の愛称であると同時に、「愛」「I(英語の「私」、すなわち自我)」、「AI(人工知能)」、「i(虚数)」など、複数の意味を抱えている。 作者自身が「泣ける話」を目指したと語る本作品は、吉川英治文学新人賞の候補作品に挙がるなど、SF小説の枠を超えた小説として評価された。また、回収されたアンケートカードによれば答えた読者の約4割が女性であるとの集計結果が出ている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アイの物語」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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