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『アイアン・スカイ』(原題: ''Iron Sky'')は、ティモ・ヴオレンソラ監督による2012年公開のフィンランド・ドイツ・オーストラリア合作のSF映画。 2013年には、DVD・Blu-rayの通常版と約17分間のシーン追加されたディレクターズカット版も発売された。 == ストーリー == 2018年にアメリカ合衆国大統領選挙キャンペーンの一環として46年ぶりに月面の裏側に着陸したアフリカ系アメリカ人のモデル ジェームズ・ワシントンが発見したものは、ナチスの基地であった。ナチスは、1945年のドイツ崩壊の際に秘密裏に開発した宇宙ロケットで月へと脱出し、地球侵攻の準備をしていたのである。ナチス基地に拉致したジェームズを尋問しようとしたナチス幹部は、彼がアフリカ系であることに驚く。月面親衛隊准将クラウス・アドラーの婚約者でもあるレナーテはナチスの「愛」の信奉者で「地球」学者であった。彼女は拷問を受けるジェームズへ、生き延びる為にナチス信奉者を演じるようアドバイスする。レナーテの父でナチスの科学主任を務めるリヒター博士はジェームズの持っていたスマートフォンを使えば開発中の最終兵器「神々の黄昏」号を完成できることに気がつく。だがその試運転中でスマートフォンはバッテリー切れを起こし起動は失敗。更なるスマートフォンを求めて、クラウスは地球へ向かう任務に志願、リヒター博士の開発した「白人化」薬で白人化したジェームズを連れてUFO型宇宙船で地球へ向かう。(レナーテは密航)ジェームズは大統領に会わせろというクラウスの要請に応じて大統領の関係者である選挙キャンペーン責任者ヴィヴィアン・ワグナーを拉致。直後用済みとして車外に放り出されてしまう。クラウスに誘拐されたヴィヴィアンはクラウスとレナーテが大統領キャンペーンの役に立つことに気づき、大統領に紹介。パブリシスト(広報担当者)へ任命する。 数ヵ月後、レナーテはホームレスとして暮らすジェームズと再会。喜ぶレナーテに対し激昂するジェームズ。相変わらずナチスの思想に傾倒している彼女は、理解を求めるべくジェームズを『チャップリンの独裁者』に誘う。だが彼女が月面で見ていた映画『独裁者』はナチスにとって都合のよい場面だけを抜粋したものであり、本当のナチスは彼女が信じていたような「愛」の思想の体現者ではなかったのだ。レナーテは真実を知り動揺する。 一方、ヴィヴィアンとともに月面を攻撃して月面総統の地位の奪取を計画するクラウスであったが、月面総統のコーツフライシュはすでに地球攻略作戦を開始しており、秘密裏に地球へ上陸していた。コーツフライシュにより処刑を宣告されたクラウスはヴィヴィアンにより間一髪のところで救われたものの、月面総統の地位が手に入った以上用済みであるとして彼女を捨てて月面へ帰還する。 その頃、コーツフライシュの指示により、UFO型宇宙船を搭載した飛行船型宇宙母艦が月面基地からマンハッタン上空に襲来していた。首脳会議の場でアメリカ合衆国大統領は宇宙条約に違反して宇宙戦艦を開発していたことを明らかにし、ナチス迎撃を宣言する。実は首脳会議の参加国のうちフィンランド以外すべての国が宇宙戦艦を保有していることがわかり、対ナチス連合艦隊が結成される。アメリカ戦艦の司令官はクラウスに捨てられた恨みを晴らそうとするヴィヴィアンであった。 レナーテとジェームズは「神々の黄昏」の発進を阻止すべく、クラウスを追いかけて月面に到着していた。「神々の黄昏」は一度は発進したものの、連合艦隊の攻撃、レナーテとジェームズの奮闘で月面に墜落。ナチスの地球侵攻計画は水泡に帰した。 平和が回復し一件落着と思われたのも束の間、アメリカが月面ナチスの貯蔵したヘリウム3を我が物であると主張し、首脳会議の場で大乱闘が勃発する。混乱は宇宙艦隊まで飛び火し、艦隊の内戦が勃発。挙句地球上でも各国の核攻撃が開始される。皮肉にも月のナチスやレナーテ、「脱白人化薬」により肌の色が元に戻ったジェームズは生き残ることとなった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アイアン・スカイ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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