|
アイギョクシ(愛玉子、学名:''Ficus pumila'' var. ''awkeotsang'')はクワ科イチジク属のつる性植物。その果実から作られるゼリーのデザートをオーギョーチ(台湾語のから)という。 愛玉子という名の由来は、台湾通史の「農業志」に記載があり、実を水の中で揉みだすと固まる性質を発見した人が愛娘の名「愛玉」にちなんでつけたものとされている。 == 植物学上の特徴と分布 == 台湾北部の山間地に自生する。その果実より寒天状のデザートが作られるところから、カンテンイタビの和名を持つ。台湾固有の植物であり、台湾にのみ自生し、栽培される。 愛玉子(カンテンイタビ)は日本を含む東アジアに自生するオオイタビ(学名:''F. pumila'' L.)の一変種で、他のイチジク属の植物と同様、花嚢と呼ばれる嚢状体の中に花をつける。イタビカズラ類は雌雄異株で、雌株の花嚢内の雌花が共生するイチジクコバチ類によって受粉すると、内部に多数の微細な果実を含んだ花嚢と呼ばれる嚢状体に成熟する。 イチジクの場合、熟した果嚢は全体がやわらかく熟し、食べられるようになるが、愛玉子やオオイタビは嚢状体の壁が堅くなり、熟すと裂け、ペクチンを多く含むジャムのような物質に埋まった、ゴマの種子に似た、微細な果実の塊を露出する。このジャムのような果実の塊は甘く、そのままでも食べられるが、この果嚢を裏返して取り出した胡麻粒ほどの大きさの種子(植物学上はこの個々の粒が果実そのもの)を乾燥して保存し、愛玉冰の材料に用いる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アイギョクシ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|