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アイドネウス ( リダイレクト:ハーデース ) : ウィキペディア日本語版
ハーデース

ハーデース() は、ギリシア神話冥府。例外的に一部の神話ではオリュンポス十二神の1柱としても伝えられてもいる〔「ギリシア神話の代表的な神々は、アテーナイパルテノン神殿小壁の彫刻にある十二神である。ハーデースはオリュンポス十二神に属してはいないが、ゼウス、ポセイドーンに次ぐ主要な神の1柱である。「十二神」は図式化が行われており、述べる者の立場でいくらかの入れ替わりがある(''Classical Dictionary'', p.1301, religeon, Greek, Gods and other cult figures)〕。日本語では長母音を省略してハデスとも呼ばれる。クロノスレアーの子で、ポセイドーンゼウスの兄である。妻はペルセポネー。その象徴は豊穣の角及び水仙糸杉〔フェリックス・ギラン『ギリシア神話』223、252頁〕。ポセイドーンと同じくとも関連がある〔マイケル・グラント、ジョン・ヘイゼル『ギリシア・ローマ神話事典』404頁〕。
オリュンポス内でもゼウス、ポセイドーンに次ぐ実力を持つ。後に冥府が地下にあるとされるようになったことから、地下の神ともされる。普段冥界に居てオリュンポスには来ないためオリュンポス十二神には入らないとされる場合が多い。また、さらに後には豊穣神(作物は地中から芽を出して成長する)としても崇められるようになった。パウサニアースの伝えるところに依ればエーリスにその神殿があったといわれている〔『図説ギリシア神話 【神々の世界】篇』109頁〕。
== 名称 ==
西洋古典文学では、この神のギリシア語表記 を「ハーデース」と転写するのが慣例となっている。しかし古典ギリシア語の発音(再建音)に従えば、ハーイデース(''Hāidēs'')と読むのが最も近い。ホメーロスヘーシオドスの叙事詩など(イオーニア方言)では、アイデース(, ''Aidēs'')やアイドーネウス(, ''Aidōneus'', 目に見えない者)と呼称されていた。地下の鉱物資源の守護神でもあることからプルートーン(, ''Plūtōn'', 富める者)とも呼ばれる。このほか、クリュメノス(, ''Klymenos'', 名高き者)、エウブーレウス(, ''Eubūleus'', よき忠告者)などの異名もある〔『ギリシア・ローマ神話辞典』190頁〕。
''ウィキペディア内での表記についてはプロジェクト:ギリシア神話を参照''

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ハーデース」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Hades 」があります。




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