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アイリッシュ・ナショナルスタッド()は、アイルランド・キルデア州近郊のタリー(Tully)にある競走馬(サラブレッド)の生産牧場。 20世紀初頭に個人経営の牧場として発足し、1916年から1943年までは英国のナショナルスタッドであった。現在牧場を経営するアイリッシュ・ナショナルスタッド株式会社(、)はアイルランド政府所有の企業である。また、この牧場は20世紀初頭につくられた日本庭園でも知られている。 == 沿革 == 富裕な醸造家に生まれたウィリアム・ホール・ウォーカー(のちにウェーバーツリー卿)は、1900年にこの地を購入し、スタッドファーム(種馬飼育場)「タリー牧場」を建設した。1906年から1910年にかけて、ウォーカーと日本人庭師タッサ・イイダ(Tassa Eida)、タッサの息子のミノル(Minoru)によって、日本庭園が設計された。このタッサ・イイダとは、それまで骨董商としてロンドンに居住していた飯田三郎で〔佐藤昌「外国における日本庭園―初期の造園―」『造園雑誌』49巻3号、日本造園学会、1986年、pp.167 - 188〕、ミノルとはその息子の飯田実のことである〔Stan Fukawa"The name of the Father of the Boy Minoru" 「Nikkei Images」Vol.15 No.2、pp.6 - 7(2010年、英語、PDF文書)〕〔受け継がれた名前/ミノル譚(完) - まったり血統派の茶飲み話〕。 1906年にこの牧場で生まれた「ミノル」の名は、庭師のイイダ・ミノルにちなむものであると、スタッドの公式サイトでは記していた(現在はリンク切れ)〔Japanese Gardens - Tourism - Irish National Stud 〕〔東京帝国大学の学生で、1902年に100m競走に10秒24という記録を出したとされる藤井實にちなむという説を記している書籍もある(保阪正康『100メートルに命を賭けた男たち』朝日新聞社、1984年、pp.136 - 137)。〕。競走馬のミノルは国王エドワード7世に貸し出され、1909年にダービーステークスを制するなどの活躍を見せた。 1915年、ウィリアム・ホール・ウォーカーはこの地を離れることとなり、タリーにある牧場とサラブレッドを英国政府に寄贈し、1916年にナショナルスタッドとなった。 1943年、タリーの牧場の資産はアイルランド政府の所有となった。1945年に制定されたアイルランドのナショナルスタッド法によって、1946年4月11日に公式にアイリッシュ・ナショナルスタッド会社が発足した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アイリッシュ・ナショナルスタッド」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Irish National Stud 」があります。 スポンサード リンク
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