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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
アウディ・TTは、ドイツの自動車メーカーアウディが製造、販売するスポーツカー。クーペとロードスターがラインナップされる。車名はイギリス・マン島で開催されていたレースイベント「ツーリスト・トロフィー」に由来する。 == 歴史 == === 初代(1998-2006年)タイプ8N === アウディが1995年に発表した''TT デザイン・スタディ・モデル''を、ほぼそのままの形で市販化したモデルが、このTTである。TTのデザインの方向性は、その後のアウディ車に反映されただけでなく、他社のデザインにも影響を与えている。プラットフォームはアウディ・A3やフォルクスワーゲン・ゴルフなどと共通であり、1998年にバックハッチを持つTTクーペを発売、2000年には電動ソフトトップを備えたTTロードスターが追加された。 初代TTのデザインはドイツ系アメリカ人のフリーマン・トーマスによるもので、Audi DKW Monzaのオマージュであるとも言われる。円のモチーフをエクステリア・インテリアともに反復表現していることも特徴である。しかしこのスタイリングは、高速域での過大なリフトをもたらす要因ともなった。 内装では、アルミニウム製パーツを用いて質感を高めたり、オーディオをワンタッチで隠せる蓋を設けるなど、プレミアムスポーツを感じさせる演出がなされている。クーペは後部座席を持つが、大人が座るには非常に窮屈である。ただし、後部座席の背もたれを前方に倒すことで荷室を拡大することができる。 発売当初、180km/h以上の超高速域において、TTのフォルムがもたらすリフトを原因とする横転死亡事故が発生したため、急遽リアスポイラーの追加、およびサスペンションの設計変更が行なわれ、すでに販売された車については無償での追加と交換が実施された。なおこのリアスポイラーの装着に関しては、デザイナー(フリーマン・トーマス)が頑なに反対した、という逸話がある。 日本国内でのデビュー当初は、左ハンドル+MTモデルのみだったが、最終的には右ハンドル+ATモデルになった。 マイナーチェンジが一回実施されており、外観では、ヘッドランプ周囲が黒から銀黒色へ、フロントグリルが水平基調から格子柄となったほか、アルミホイールのデザインが変更されている。 グレード構成は以下のとおり 日本国内正規導入 ;1.8T Quattro(型式:GF-8NAPXF, GF-8NBAMF) :日本に最初に導入されたモデル。全て左ハンドル・6MTであった。当初の色はシルバー・ブラック・ブルーメタリックの3色。 :225PSの1,800cc直4DOHC5バルブターボエンジン搭載の4WDモデル。1,800ccターボエンジンモデルはすべて5バルブである。FFモデルよりも大きなツインインタークーラ付ターボを装備することで、出力に差が出ている。1,800ccの排気量で225PSの出力は1Lあたり125PSというハイチューンエンジンであった。極初期モデルはリアスポイラーもESPも未装着であった。FFモデルとの外観上の識別点はマフラーカッターが2本であること・フロントとリアにクアトロエンブレムが装着されている点が挙げられる。 ;1.8T(型式:GF-8NAUQ) :2001年1月に発売された180PSの1,800cc直4 DOHC 5バルブ ターボエンジン搭載、5MTのFFモデル。 :1.8T Quattroより約100万円安い390万円にて当モデルを発売した。初めての右ハンドルモデルとなった。 :2002年11月には、そのFFモデルにアイシン製6ATを搭載。これによってTTは日本でも、女性を含めた一般ユーザーに選ばれるクルマとなった。 :ただしこれ以降、安価なFFの5MT車は販売を終了してしまったため、マニュアル派には選択肢が狭くなった。 ;3.2 Quattro S-line(型式:GH-8NBHEF) :フォルクスワーゲン・ゴルフ R32やアウディ・S3などにも搭載される3,200ccVR6エンジンを搭載し、DSGと呼ばれるセミATを組み合わせたTTのトップグレード。 ;1.8T S-line(型式:GF-8NAUQ, GH-8NBVR) :アウディTTのラインアップの中で最販グレードであった1.8Tクーペとオープンエアドライブを満喫できる1.8Tロードスターにスポーティな『S-lineエクステリアパッケージ』を標準装備し、2005年8月より発売。 :専用フロントスポイラー、専用リヤディフーザー、ドアシルにS-lineプレート、サイドにS-lineエンブレム、6スポーク17inアルミホイール、225/45R17タイヤ、キセノンヘッドライト)を標準装備することにより、TTの精悍なスポーティ性をさらに強調した。2005年11月発売モデルよりエンジンが改良され、出力・トルクが、それぞれ190PS、240N·m(24.5kgf·m)にアップした。 ;1.8T S-line Limited(型式:GH-8NBVR) :全国限定250台で2006年3月に販売開始した。1.8T S-lineをベースとし、人気のオプションであるキセノンヘッドライト・パッケージと本革シート(ファインナッパ)のほか、厳選された素材を使用したアイテムを用意したプログラム「アウディ エクスクルーシブ」で設定されている9スポーク18inアルミホイールと、225/40R18タイヤを標準装着とする。 :ボディカラー×インテリアカラーの組み合わせは、2つの新規設定を含む全6通りが設定された。 :価格は434万円と、ベースモデルに58万円相当の特別装備を施しながらも、15万円高に抑えられた。 :S-Lineリミテッド特別限定車のカラーバリエーション(ボディーカラー&シートカラー)は以下の通り。 :シルバーメタリック + シーブルー (30台) :シルバーメタリック + ブラック (40台) :ファントムブラックメタリック + クリムゾンレッド(60台) :ファントムブラックメタリック + ブラック(83台) :モーリシャスブルーパールエフェクト + アニスイエロー(7台) :ブリリアントレッド + ブラック(30台) ;1.8T Quattro-Sport(型式:GH-8NBFVF) :クアトロ誕生25周年を記念してSラインをベースにクアトロGmbHがチューニングしたスポーツモデル。 :発売時にはすでに1.8Tクワトロはカタログ落ち(2004年8月)し、1.8TはATのFFのみであったが、当モデルにて1.8Lエンジンのクアトロモデルが復活した。 :直4・1.8Lターボエンジンは専用チューンが施され最高出力240ps(176kW)、最大トルク320N・mとなり、排気量はそのままに実に+60ps(44kW)、+85N・mの性能向上を果たした。エンジン以外の変更点としては専用サスペンションを装着、また、ハンドリングを向上させるためにTT3.2のリヤフロアパンを使用し、バッテリーを後部に移動している。軽量化のため、後部座席とエアコンを排除し、エアコンはオプションとして設定した。 :また、後部座席を排除した事による剛性低下に対してリヤタワーバーを設けることで剛性を確保している。 :これらの軽量化によって75kgの軽量化とCd値を0.02下げることに成功している。 :キセノンヘッドライト、アルカンタラの3スポークスポーツステアリング、アルカンタラのハンドブレーキグリップ、アルミシフトノブを標準装備。 :ルーフ、サイドミラー、リヤスポイラーがパールがかったブラックに塗装されているのが特徴。 :日本では150台限定で左ハンドル+6速MT仕様のみ発売された。 :これらの装備を備え、3.2クワトロSラインの535万円とほぼ同じ529万円で販売された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アウディ・TT」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Audi TT 」があります。 スポンサード リンク
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