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アオギス : ウィキペディア日本語版
アオギス

アオギス(青鱚、学名 ''Sillago parvisquamis'')はキス属に属する沿岸性海水魚である。ヤギス(矢鱚)、また川を遡るためカワギスとも呼ばれる〔。他のキスに似るが、第一背鰭が12-13棘条であることで区別できる。主に東アジアに分布し、浅瀬に生息する。餌は水底の甲殻類など。繁殖は6-7月で、卵や幼生の形態からシロギスモトギスと区別することが可能である。生息地の消失や水質汚染により絶滅に瀕しているが、IUCNには記録されていない。
==形態・分類==

他のキスと非常によく似ており、体形はわずかに縦扁して細長い〔 〕。第一背鰭は12-13棘条であるが、他のキスは11棘条であるためこの点で区別できる。第二背鰭は1棘20-22軟条、臀鰭は2棘22-24軟条。側線鱗数は79-84、脊椎骨数は39-40〔。最大で30cmの個体が知られる〔。
キス類はの形態により種を特定することができる。本種の鰾は、前部から2本の分岐する管が伸び、側面からは腹腔に沿って後方に、複雑に分岐した盲管が伸びている。後部は2本に分かれ、先細りになって終わる。下面からは総排泄孔に管が繋がっている。このような配置はモトギスと似ているが、側面の盲管の分岐は本種の方がより複雑である〔。
背面は薄茶から暗褐色、腹面はより薄い色で、体側には淡い1本の縞がある。背鰭の鰭膜には、5 - 6列の黒い斑点がある。他の鰭は半透明である〔。
1861年、テオドール・ギルによって"Synopsis of the Sillaginoids"の中で記載された。タイプ標本神奈川県産。1913年にPeter Forsskålによりモトギス と誤同定されたことがある。英名 "small-scale whiting" は他のキスに比べ鱗が細かいことによる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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