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アカシャ記録 : ミニ英和和英辞書
アカシャ記録[きろく]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [き]
 (n,n-suf) chronicle
記録 : [きろく]
  1. (n,vs) record 2. minutes 3. document 

アカシャ記録 ( リダイレクト:アカシックレコード ) : ウィキペディア日本語版
アカシックレコード[きろく]

アカシックレコード()は、元始からのすべての事象、想念、感情が記録されているという世界記憶の概念で、アーカーシャあるいはアストラル光に過去のあらゆる出来事の痕跡が永久に刻まれているという考えに基づいている。宇宙誕生以来のすべての存在について、あらゆる情報がたくわえられているという記録層を意味することが多い。アカシャ年代記(、、アーカシャ記録アカシアの記録)とも。近代神智学の概念であり、その他の現代オカルティズムの分野(魔術等)でも神智学用語として引き合いに出されることがある。また、陰に陽に神智学運動の影響を受けている欧米のニューエイジや、日本の精神世界スピリチュアル占い予言といったジャンルでも使われる用語であり、いわゆる「中二病」的な人にも好まれる〔小森健太朗 5:31 - 2012年3月6日 twitter.com〕。アカシックレコードが存在する科学的根拠はない〔Regal, Brian (2009). ''Pseudoscience: A Critical Encyclopedia''. Greenwood. p. 29. ISBN 978-1591020868 「アストラル投射の能力、他の界層の存在、アカシックレコードについては不確かな目撃者の証言以外に証拠はない。」〕。
アカシックレコードの「アカシック」はサンスクリット語の「アーカーシャ」に由来し、その英語的な変化形である。アーカーシャは近代の西洋オカルティズムではエーテルに相当するものとされたが、元来はインドの伝統的な概念であってオカルト的、ニューエイジ的な意味合いはない。アカシックレコードという言葉は全く近代ヨーロッパ的な用法である。近代神智学を創始したヘレナ・P・ブラヴァツキー(1831年 - 1891年)はアーカーシャを生命力のようなものとみなし、これを以てアーカーシャは神智学の用語となった。
アカシックレコード、アカシャ年代記は、神智学協会のブラヴァツキーが最初に使った言葉〔小森健太朗 6:03 - 2012年3月6日 twitter.com〕、もしくは同協会に属し、のちに人智学を提唱したルドルフ・シュタイナー(1861年 - 1925年)が作った言葉と言われる。シュタイナーは、透視能力のある意識のみが近づくことができる宇宙の超感覚的な歴史、「世界で起こったあらゆることが記録されている」「巨大な霊的パノラマ」を「アカシャ年代記」「アカシアの記録」と呼んだ〔アカシック・レコード 宮本神酒男〕。近代神智学系の思想家・オカルティストたちによると、物理界・幽星界・神界・天空などの世界の果てに、それを取り巻くように不思議な境界線が遠く伸びており、ここには全宇宙の歴史が時間の流れにしたがって配列されており、これがアカシャ年代記・アカシックレコードであるという〔。アカシックレコードは解読不能な言語によって記された書籍に喩えられる〔。
近現代の神智学や人智学だけでなく、現代のニューエイジ文化の用語としても使われるようになり、神智学の影響を受けた心霊治療家・心霊診断家エドガー・ケイシーが使ったことで一般に知られている。ケイシーは催眠状態で病気の診断や予言を行ったが、彼が催眠時にアクセスしていたとされる潜在意識無意識)の次元、これまでに経験した全ての事柄が刻まれた「霊的な記憶庫」が、のちに神智学の用語に倣って「アカシックレコード」と呼ばれるようになった。
心理学者カール・グスタフ・ユングが提唱した心理学の概念である「集合的無意識」と同一視または類比されることもあり、「神の無限の記録または図書館」という意味でも使われ、「世界のすべての現象を記録した霊界のスーパー・コンピューター」とも喩えられる〔 日蓮宗現代宗教研究所 報第30号 「ニューサイエンスとパラダイムシフト 現代の宗教動向の背景にあるもの 松井教一」 〕。しばしば万能の情報源と謳われ、一部の人々は実在すると考えている。未来の情報も含まれるとする場合、あらかじめ運命が決まっているという宿命論、予言が行えるとする場合は決定論となる。
== 歴史 ==

=== 神智学 ===

小森健太朗は、ブラヴァツキーが古代アトランティス大陸の聖典だとした『ジャーンの書』について、記者にどこからこの文献をもって来たのだと問われ、「アーカーシャーの記録にアクセスしました」と答えたことが、おそらく世界で最初の用例であり〔、著書『シークレット・ドクトリン』には「アーカーシャーの記録」という言葉があると述べている〔。
シークレット・ドクトリン』には、アカシックという形容詞は用いられていないという見解もある。ブラヴァツキーは『シークレット・ドクトリン』の中で、「生命の書」 (''the Book of Life'')、アストラル光()でできた見えない書板にリピカ(Lipi-ka 書記)によって刻まれる「永遠の絵画ギャラリー」(過去、現在、未来のすべての行為や思考の記録)について述べている〔。ブラヴァツキーは、この「生命の書」は、アストラル光で構成される見えざるキャンバスに、七大天使の子である言葉、声、霊から創造されたリピカが刻むものとしており、過去においては読み取ることができる種族もいたとする。または、「アーカーシャ」に、人間の行動(カルマ、因果)を記録する「永遠の絵画ギャラリー」があり、この記録(因果)に対して応報(因果応報)がある(神智学にはインドの輪廻転生、因果応報といった思想が取り入れられている)。
ブラヴァツキーは、「生命の書」は諸宗教に同様の定義があると述べている〔SD Book I. p. 126.; 〕。リピカの記録の媒体とされた「アストラル光」の名称はラテン語の「星」( < )に由来する。
ヘンリー・スティール・オルコットは ''The Buddhist Catechism''(『仏教要理』、1881年)において「アーカーシャの記録のなかには永続的なものがあって、真の覚りの段階に達するとその同じものを読み取る潜在能力が人にはある」という考えが初期仏教にはあったと述べ、(1840年 – 1921年)は自著 ''Esoteric Buddhism'' (『秘伝仏教』、1884年)の中でその文章を引用している。(1854年 - 1934年)は ''Clairvoyance'' (『透視力』、1899年)で「アカシックレコード」という名辞に言及し、それは透視家が読み取ることのできる何かであると認めた。シュタイナー(下記)と同時期の1910年には、レッドビータはインドのアディヤールにおいて、アトランティス時代から28世紀の間の地球の歴史に関するアカシックレコードの霊視を行ったとしている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「アカシックレコード」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Akashic records 」があります。




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