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アカボウモドキ : ウィキペディア日本語版
アカボウモドキ

アカボウモドキ(赤坊擬、''Mesoplodon mirus'')はハクジラ亜目アカボウクジラ科オウギハクジラ属に属する小型のクジラである。
生息域は北大西洋と南インド洋とに分かれており、別の亜種として分類される可能性もある。
和名のアカボウモドキ(赤坊擬)は外観がアカボウクジラ (''Ziphius cavirostris'') に似ていることに由来する。
英名のTrue's Beaked Whale(トゥルーのアカボウクジラ)はアカボウモドキを新種として報告した生物学者のトゥルー (:en:Frederick W. True) に由来する。
==身体==
アカボウモドキはオウギハクジラ類としては典型的な体型であるが、胴部は太く、尾びれ方向に向かって細くなっている。
雄の特徴である2本の歯は比較的小さく、下顎の先端部に位置している。
頭部のメロンは比較的ふくらんでおり、口吻は短い。
噴気孔の後に窪みがあり、背の背びれ付近には鋭い隆起がある。
体色は、背側は灰色あるいは茶色がかった灰色であり、腹側はより明るい灰色である。
口吻、眼の周囲、背びれの周辺は濃い灰色である。
頭部から背びれにかけて濃い灰色の模様を有することもある。
青みがかった黒色の背、背びれと尾びれの間が白、下顎から喉にかけては明るい灰色、さらに黒い斑点を持つ、という雌の個体が南半球で見つかったことがある。
雄の個体はダルマザメに噛まれた跡などの引っかき傷があることが多い。
成体の体長は5.3m程度、体重は雌が1,400kg、雄が1,000kg程度である。
産まれた直後の体長は2.2mほどである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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