|
『アグリっ娘』(アグリっこ)は、小日向による日本のゲイ漫画作品。 == 概要 == 『Badi』に不定期で掲載されている1話完結の短編漫画である。「ブス」をテーマに、ゲイの世界における外見のヒエラルキーや差別を、性格はよいブスのゲイ「アヅサ」と、性格も悪いブスのゲイ「テルミ」の友情と恋愛を通してユーモア豊かに描いている〔http://ddnavi.com/pickup/117804/〕。登場人物はすべてゲイである。作中では、ゲイバーやクルージングスペースといったゲイにまつわる場所もしばしば登場する。 ゲイの間では好評を博した作品として知られる。従前、ゲイを題材とした漫画が、多くの読者を獲得することはなかった。ゲイ漫画である『くそみそテクニック』が人気を得た時期もあったが、それは作中における描写がおもしろおかしく取り上げられたにすぎず、漫画として正当に評価されたとはいいがたい〔。しかし少なくともゲイの間においては、『アグリっ娘』によって、話題となるほどのゲイ漫画が史上初めて登場したといえる〔。ゲイの恋愛面において「性欲」は無視できない原動力であり、個々人が、他者に対して自身の好みであるか否かを識別する際にもっとも重要視する指標は、やはり「顔」である〔。その点において、本作はゲイの恋愛事情の背景に横たわる根本的な原理の核心を突いた作品であるといえる〔。 作者の小日向は、容姿に恵まれない者がそれを認識し受容するまでには様々な葛藤を経験したはずであるとし、そこに至るまでの過程を描くことこそが重要なのではないかと語った〔。また「現代では社会的な差別や制約よりも、“モテないこと”や“ブスであること”に悩んでいるゲイのほうが、ずっと多いと思う」と述べている〔。同時に、「ブスの現実を明らかにしたい」という思いもあったという〔。 また、少女漫画において容姿に恵まれない主人公が眉目秀麗な異性から求愛されるという描写については、「少女マンガにありがちな、ブスをきちんとブスに描かなかったり、都合良く救われるような展開には絶対にしたくない。それはどう考えたって嘘だし、逆に残酷な気がする」と述べた〔。自身の作品については、「真に愛情を持ってブスを描くなら、落とすところはちゃんと落とすべき」と、その信条を述べている〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アグリっ娘」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|