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アゴダチグモ科 : ウィキペディア日本語版
アゴダチグモ科[あごだちぐもか]

アゴダチグモ科(アゴダチグモか、Archaeidae)は、ごく小型なクモの群であるが、特異な形態とクモを狩る習性で知られている。日本および近隣地域には生息しない。
== 特徴 ==
アゴダチグモ科に含まれるクモは、2mmからせいぜい8mmまで、多くは3mmほどの小型なクモである。全体の形は細い足を持つ造網性のクモの一般的な形であるが、頭胸部の形が他のクモに例のないものである。
普通のクモでは頭部と胸部は滑らかにつながり、せいぜい間に溝があるだけである。また、頭部が盛り上がる例も少なくないが、胸部との間に区別がつくような形にはならない。しかしこのクモの場合、頭部は胸部よりはっきりと真上に盛り上がり、その間はやや狭まって形態的にも「首」として区別できるほどとなっている。
また、その上に伸びた頭部から鋏角が出て、その先端は頭胸部の下端まで延び、横から見るとサギの首と嘴のような姿である。鋏角が長く伸びる例はたとえばアシナガグモ属などいくつも例があるが、それらは水平方向に伸びており、このクモのように下向けに伸びている例はない。Main(1976)はおそらく獲物をその鋏角でくわえるように進化した結果、その長さが増し、それを保持するために頭部が伸びたのではないかと見ている。
和名は顎が垂直に伸びていることによる。英名の一つである Pelican spiderもこの形による。もう一つの英名 Assassin spider はその習性によると思われる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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