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アサバスカ湖(Lake Athabasca)とは、北アメリカ大陸の北部に存在する湖の1つである。 == 概要 == アサバスカ湖は、おおよそ北緯59度、西経110度付近に広がっている、面積は約7850km2、最大水深は124m(平均水深は約20m程度)で、貯水量は約204km3の東西に長い形状の湖である 〔 参考までに、琵琶湖は最大水深こそ104mとあまり変わらないものの、その面積は約671km2程度。したがって、アサバスカ湖の面積は、琵琶湖の11倍以上である。このような大きな湖なので「北緯59度、西経110度付近」とおおざっぱな書き方をしている。なお、貯水量に関しても、琵琶湖は約27.5km3程度に過ぎない。 〕 。 この場所は、カナダのアルバータ州の北東の角と、同じくカナダのサスカチュワン州の北西の角に当たり、このアサバスカ湖は、この両州にまたがっている。そしてこの両州にとってこの湖は最も深くて大きな湖であり、その大きさはカナダ全体で見ても8番目に大きな湖である 〔 Atlas of Alberta Lakes. (1990) "Lake Athabasca " Edmonton: University of Alberta Press. ISBN 0-88864-214-8 〕 。 アサバスカ湖の水面の標高は約213mであり、湖の西端部には南からアサバスカ川が流れ込んでいて、同じく西端部から北西へスレイブ川へとつながる川が流れ出している。そしてスレイブ川は、グレートスレイブ湖へと注いている。この他、アサバスカ湖にはFond du Lac Riverが流れ込んでいるなど、他にも幾つか関係する河川が存在する。 なお、湖名の「アサバスカ(aðapaskāw)」というのはクリー語で「次々と植物が生えている場所」といった意味であり 〔 Bright, William (2004). "Native American Place Names of the United States." p.52 (アメリカ合衆国内の先住民に由来する地名)Norman: University of Oklahoma Press ISBN 0-8061-3576-X OCLC 53019644 〕 、要するに、何種類もの植物が見られる場所ということであるという説が存在する。一方で、湖名の「アサバスカ」というのは、クリー語で「アシの生えている場所」という意味で 〔 蟻川 明男 『世界地名語源辞典(3訂版)』 p.6 古今書院 2003年3月1日発行 ISBN 4-7722-4041-1 〕 、つまり、アシの生えるような水辺であるという説も存在する。 この他特筆すべきこととして、アサバスカ湖は、かつてグレートベア湖、グレートスレイブ湖などとつながっていたと考えられている。かつては、これらの湖全て覆うマッコーネル湖が存在したとされており、これらの湖はマッコーネル湖の残渣と考えられている。このため、これら3つの湖は「姉妹の湖」などと喩えられることもある 〔 Pielou, E. C. (1992). "After the Ice Age: The Return of Life to Glaciated North America." p.193 University of Chicago Press. ISBN 0226668126 〕 。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アサバスカ湖」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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