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アザミウマ
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アザミウマ
アザミウマ(薊馬)は、アザミウマ目(Thysanoptera)に属する昆虫の総称である。微小で細い体型の昆虫で、翅は膜質でなく棒状の本体に細かい房状の毛が羽毛のように密生する形になる。英語からスリップス(Thrips)とも呼ぶ。現生種は5,000種ほど知られる。学名のThysanopteraは、ふさを意味するthysanosと、翅を意味するpteronを合わせたものである〔pp.368-369〕。 == 特徴 == 細長い体の昆虫。頭部も長いものが多く、ウマの名はここからの連想と思われる。足は短く、運動はあまり活発ではない。翅は一般の昆虫のように広く薄い膜ではなく、棒状のものの周囲に、一面に長い毛が生えたものである。アザミウマ目の旧名である総翅目はこれに由来する。 一般に体長は1mm以下で、飛翔能力は乏しいが風に乗って遠くへ移動する。口器は左右非対称のパーツが円錐状に組み合わさっていて吸汁用に特殊化しており、いずれも穴を開け内容物を吸い取る摂食法を行うが、縁の近いカメムシ目のように長い口吻を持たないため、餌生物の体の深部から食物をとることはできない。植物食者の場合には表皮に穴を開けて、その下の柔組織の細胞の内容物を吸い取る。花粉や菌類の胞子の細胞壁に穴を開けて、中身を吸い取る種も多い。 和名は、「馬出よ」などといいながら、アザミの花を振って、花粉食のアザミウマを出す古い時代の子供の遊びに由来する。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アザミウマ」の詳細全文を読む
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