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アーシラト(aṯrt アシェラト)は、ウガリット神話などに登場する西アジアの女神。シリア、パレスチナで広く崇拝された〔『神の文化史事典』、白水社、2013年、32頁より引用〕、神々の女王とされる。 == 概要 == 元々シュメールにおいては天界の王アンの子マルトゥ(アムル)の配偶者であり、高位の神格とされていた。 ウガリットにおいては最高神イルの妻であり、神々の母とされる。アーシラトとは 海を行く貴婦人(rbt aṯrt ym ’āṯiratu yamma )の略称で、神話には実際に彼女が海辺に暮らしている事が語られている。 別の呼称として 神々の生みの親(qnyt ilm ’ilīma 直訳すると『神々の創造神』)がある。またイラト(ilt )とも呼ばれるが、これは本来「イル」の女性形で、普通名詞としては「女神」の意味。しかし、女神の中の女神としてのアーシラトを指す言葉として、固有名詞的に用いられる。また、このイラトという名はアラビアの女神アッラートの名と語源を同じくする。 旧約聖書にも異教の偶像神として登場し、ヘブライ語形アシェラ(אֲשֵׁרָה ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アーシラト」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Asherah 」があります。 スポンサード リンク
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