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アジマス(azimuth)は、テープレコーダで、磁気ヘッドの間隙(ヘッドギャップ)の向きと、トラックの走行方向のなす角度をいう。 固定ヘッド方式なら、テープの走行方向との角度になる。回転ヘッド方式なら、テープとヘッドの相対的な移動方向との角度になる。 アジマスは90度が最適で、これを外れると記録波長よりも見かけのギャップ長が大きくなってしまい、ギャップ損失が増大する事から高域特性が劣化する。また、記録時のアジマスと再生時のアジマスがずれると、トラック間の位相にずれが生じ、また高域特性が悪化する。 この問題点を逆に利用したものがアジマス記録方式で、アジマスの異なる2つのヘッドを交互に利用する方法である。この方法を用いると、隣のトラックからの信号はアジマスエラーによって減弱するので、ガードバンドを少なくしても(あるいは無くしても)、再生時の品位を損なわないようにできる。ベータマックスではこの方法によって飛躍的な高密度記録が可能になり、ビデオ録画機器の発展に貢献した。また、VHS HiFi音声はアジマスを変えて深層記録されている。 ==固定ヘッドの調整== #信号が2トラック以上記録される場合に、2トラックに同じ信号が記録されたテストテープを再生し、オシロスコープで位相角が零度になるように再生ヘッドの角度を微調整する。 #さらに3ヘッド式の場合は、再生ヘッド調整が終わった後に録音ヘッドの調整をおこなう。2トラックに同じ信号を録音し、再生ヘッドからのモニター信号をオシロスコープで位相角が零度になるように録音ヘッドの角度を微調整する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アジマス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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