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アスタロト(Astaroth)は、ヨーロッパの伝承に伝わる悪魔の一人。種々の魔術や悪魔学の文献において高位の悪魔として扱われる。アシュタロト(Ashtaroth)、アステロト(Asteroth)とも呼ばれる。日本語ではアスタロス、アシュタロスとも表記される。 == 概要 == アスタロトは悪魔学における著名な悪魔の1人である。セバスチャン・ミカエリス、ハインリヒ・コルネリウス・アグリッパ、ヨーハン・ヴァイヤーらが、悪魔学に関する著作の中でアスタロトについて言及している。また、グリモワールと呼ばれる中世後期から近世にかけてヨーロッパで民間に流布していた魔術書にもその名がしばしば見られる。これらの文献において、アスタロトは悪魔たちの支配者階級に位置するものとみなされている。 アグリッパによると、アスタロトはギリシア語ではディアボロス(中傷者)と呼ばれ、ヨハネ黙示録に出てくる「我々の兄弟たちを告発する者」〔『聖書 新共同訳』 ヨハネの黙示録12章10節〕と同一視される〔''De occulta philosophia libri tres'' III, Chapter xviii 〕。ヴァイヤーによれば、過去と未来を見通す能力を持ち、質問者に教養学を教授する〔''Pseudomonarchia Daemonum''〕。また、天使の創造やいかにして天使たちは堕天したかについても語るが、彼自身は自らの意志で堕天したのではないとも語る〔。 13世紀に編まれた聖人伝説集『黄金伝説』では、最果ての地であるインドの神殿に祀られていた異教の偶像神の名としてアスタロトが登場する。かの地を訪れた使徒バルトロマイがその寺院に宿泊すると、どんな病も直すと嘘をついていたその神像の中の魔神は、以後沈黙してしまったという〔''The Golden Legend or Lives Of The Saints'', The Life Of St. Bartholomew The Apostle 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アスタロト」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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