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アストラル体(アストラルたい、)とは、神智学の体系では、精神活動における感情を主に司る、身体の精妙なる部分である。主に情緒体、または感情体、感覚体、星辰体などとも。 == 概要 == アストラル体という名称は、魔術師エリファス・レヴィの「アストラル・ライト」という考え方に端を発する。アストラル・ライトは、サイキック能力(魔術、心霊現象、霊媒など)を発揮させる、宇宙に遍満するエネルギーである。このことから、感情を司る身体は(後述するとおり)サイキック能力に関する身体でもあるので、「アストラル体」と名付けられた。 アストラル体は、人間および動物にのみ備わり、精神活動における感情を司る身体である。肉体(濃密な肉体とエーテル体)とメンタル体と一体であり、パーソナリティ(人間の低位我)を構成する。 情緒的反応と共に、感覚器としての役割も担う。受容器である肉体を通して、現象世界を知覚するのはアストラル体である。 アストラル体が存在する領域であるアストラル界は「グラマー(幻惑)の界」と呼ばれる。グラマー(幻惑)は人間を感情的、欲望的行動に走らせる原因である。また、動物にはアストラル界は存在しないとされる。
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