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アヅチグモ(安土蜘蛛、''Thomisus labefactus'')は クモの一種、カニグモ科アヅチグモ属に属し、日本国内の同科の中では比較的大きい。 斑紋には変異があるが全体に真っ白なのが目を引く。また、とんがり眼鏡をかけたような眼域は特徴的である。 時に珍しがられるが、野外の植物の上に住み、それほど珍しいわけではない。 == 特徴 == 雌雄の性的二形が著しく、体長にして三倍ほどもメスが大きい。メスの体長は6-8mm、国内のカニグモ科では大きい方である。オスは体長2.2-3.5mmとはるかに小さく、メスと同じような形だが腹部はより目立たない形で、全体に褐色を帯びる。大きさも色も全く異なるため、別々では同種の雌雄とは見られ難い。 ; 頭胸部・眼域 頭胸部は幅の広い卵形、その前面に6個の単眼が位置するが、ここに褐色の帯が入ってその後ろに白い線もあるため個々の眼は目立たない。さらにこの両端は頭胸部の縁から立体的に突き出している。これは前後の側眼の間に横に円錐形の突起があることによるもので、この属とその他いくつかの属のクモにも見られる特徴だが、アズチグモのそれは非常に目立つ。 斑紋も含めてこの左右に突き出した部分がまるで眼鏡かゴーグルをかけているようにも見える。 ; 腹部・斑紋 腹部は後方が幅広いおむすび型、といった形。前端は丸く平らで、後端は大きく丸みがある。一番幅広いところは、両側にやや尖って上面はかすかに稜のようになっている。 斑紋には個体差が大きい。基本的には白いクモで、全身が地色は黄色っぽい白からクリームがかった白である。ほとんど全身が真っ白な個体もあるが、たいていは多少とも褐色の斑紋があり、それは頭胸部では眼のすぐ後ろの両側、腹部では前端中央、そのやや後方に横線、一番幅広い部分に横線が入り、歩脚にも帯が入る。なお前述のメガネのように見える眼域の斑紋は必ず入っている。 また、成虫は後述の擬態のため数日かけて黄色から白まで体色を変化させることができる。ただし斑紋までは変化しないようである。 ; 歩脚 歩脚はしっかりしており、カニグモの通例通り、前二脚は太くて長く、前向きに平らに構える。後ろ二脚はそれらよりはるかに短く、ほとんど腹部を超えない。 ; 名称の由来 : 名前の由来はよくわかっていない。 なお、漢字では「安土蜘蛛」となるため、厳密には アヅチグモと表記するのが正しいとする説もあるものの、今のところ図鑑などでは アズチグモ と表記されることが多い。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アズチグモ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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