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リバー級フリゲート(リバーきゅうフリゲート、)は、イギリス海軍のフリゲートの艦級。近代型フリゲートとしては最初のものである。 イギリス海軍は大西洋の戦いにおける船団護衛などの対Uボート戦にフラワー級コルベットを量産し投入していたが、フラワー級は使用実績から、次のような理由で能力不足の指摘があった。まず排水量が小さいが故に凌波性に劣っており、北海や大西洋では乗員に多大な労苦を強いた。また航続距離が短かったため、長期間の作戦行動には不向きであった〔同時期にフラワー級とほぼ同様のガッビアーノ級コルベットを運用していたイタリア海軍は比較的穏やかな地中海に展開していたため、このような問題は無かった〕。これに加え、水上航行中のUボートの制圧や、高速船からなる輸送船団を有効に護衛するために20ノット程度の速力も望まれていた。能力面ではブラックスワン級スループが優れていたが、蒸気タービン機関を使用するなど生産性に問題があり、戦時体制における大量増産にはとても応えられるものではなかった。 そこでイギリス海軍は新しい設計の対潜水艦用艦船を設計した。それが本艦級である。できるだけ安価で迅速に建造できるように設計されており、第二次世界大戦中の1941年から1944年にかけて138隻が建造された。生産性を重視して機関には、主缶としてアドミラルティ式3胴式水管缶、主機関として直立型直列4気筒3段膨張式のレシプロ蒸気機関が搭載されている。ただし、一部の艦はタービン機関を搭載している。なお、当初はフラワー級の拡大改良版という意味から、2軸コルベット(Twin Screw Corvette)と呼ばれていた。 リバー級フリゲートはアメリカ海軍や自由フランス海軍、オーストラリア海軍などに貸与ないし譲渡されて活躍した。また、アメリカが建造したタコマ級フリゲートの原型ともなった。リバー級の後継艦として、1942年度から、量産性をさらに高めるため溶接構造を大幅に取り入れたロック級フリゲートの生産が開始された。 リバー級の大半は大戦が終了してまもなく退役するが、対潜フリゲートのはしりとして、多くの海軍によって参考とされた。 == 註 == 〔 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「リバー級フリゲート」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 River-class frigate 」があります。 スポンサード リンク
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