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アッツァイ : ウィキペディア日本語版
アッツァイ

アッツァイ( , ''as-shāy'')とは、モロッコの喫茶形式である。モロッコでは食事時に緑茶を飲む習慣があり、モロッコに限らず広く北アフリカ、サヘル地域(サハラ砂漠南部)やスペイン南部でもモロッコ式の喫茶が嗜まれている。日本茶道のように芸術の一様式と捉えられており、モロッコ文化を語る上で欠かせない存在である。またモロッコは世界有数の茶の輸入国でもある。ことにモロッコ、チュニジアアルジェリアでは消費量が多く、一人当たりの年間消費量はそれぞれ1.4, 1.5, 0.7キロにも及ぶ。供されるのはモロッコミントティーと呼ばれる緑茶にミントを加えたものである。
今日では北アフリカ一円に広まっており、食事時に限らず様々な機会に嗜まれている。客へのもてなしとして提供されることも多く、茶を差し出された場合には断らずに、そのまま頂くのが礼儀である。一般に料理は女性の担当であるのに対し、アッツァイは家長が給仕するものとされている。
==起源==
茶がモロッコに伝わったのは18世紀頃と見られていて、ヨーロッパ人捕虜の釈放を求めてモロッコを訪れた使者がスルタンムレイ=イズマルに茶と砂糖を贈ったとの記録がある。1800年代中盤にマグリブ(北アフリカ北西部)とヨーロッパとの交易が活発になるのと期を同じくしてモロッコ中に広まった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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