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アップステート・カリフォルニア()は、アメリカ合衆国カリフォルニア州北部のほとんどが田園部である20郡からなる地域である〔。総面積は46,900 平方マイル (121,000 km2) あり、サンフランシスコ・ベイエリアと州都サクラメントの地域より北にある。 アップステート・カリフォルニアは地図の上でポイントアリーナとタホ湖から北、州境まで拡がる地域と認識される。緯度で見ると北カリフォルニアと呼ばれる地域の北半分に一致する。北部海岸、サクラメント・バレーおよびシエラネバダ山脈のそれぞれ北側部分を含み、カスケード山脈のカリフォルニア州内に入るシャスタ・カスケードは全て含んでいる。 アップステート・カリフォルニアの中で大きな都市はローズビル、レディング、チコ、ユバシティおよびユーレカである。 == 歴史 == アップステート・カリフォルニアは北カリフォルニアの主要な都市化された地域より北にある田園部が大半の地域名である。北カリフォルニアという言葉ではサンフランシスコ・ベイエリアと州都サクラメントの地域が含まれる。サクラメントより北の地域は、州内中央に近く位置し主要都市圏が集中する地域と区別するために、伝統的にノースステートという名称を使ってきた。しかし、ノースステートという言葉は州内他地域ではほとんどあるいは全く認識されていない名称である。海岸部のマリン郡、ソノマ郡、メンドシーノ郡、ハンボルト郡およびデルノルト郡は北部海岸あるいはレッドウッドコーストと呼ばれており、これにはサンフランシスコ・ベイエリアにある郡の北部を含むことで、対象がぼやけてしまう。2001年、北側20郡とその経済開発推進組織が、その地域名に「北」を含めない新しい名称、すなわちアップステート・カリフォルニアを決めた。この名称はアップステート・ニューヨークが認識されていることにあやかる意図もある。 アップステート・カリフォルニアは、州からの分離を求めたことなど、そのアイデンティティを主張しようとしてきた歴史がある。1941年にカリフォルニア州北部の郡とオレゴン州南部の郡を併せてジェファーソン州を創ろうとした動きは、この年12月7日の真珠湾攻撃でアメリカ合衆国が第二次世界大戦に参戦することになったために潰えた。1990年代初期、下院議員のスタン・ステーサムが北部の郡を分離して新しい州を創ろうとしたが失敗した。1941年の歴史が繰り返されるように、このアップステート・カリフォルニアの運動は2001年9月10日に始まっていた。その翌日に起こったニューヨーク市とワシントンD.C.に向けられたアメリカ同時多発テロ事件により、この運動も影が失せた。 アップステート・カリフォルニアという名称の歴史は新しいが、その使用頻度は上がってきている。例えば州政府の機関であるカリフォルニア州労働力開発局、およびカリフォルニア大学システムの10キャンパスは、州内を区分するときにアップステート・カリフォルニアを用いている。しかし、アメリカ合衆国国勢調査局はサクラメント統計調査都市圏の中にエルドラド郡、ネバダ郡、プレイサー郡、サッター郡およびユバ郡の5郡を含めている〔 〕。 カリフォルニア州立大学チコ校にある経済開発センターが2009年に公表した「アップステート・カリフォルニアにおける再生可能な発電」と題する報告書では、この地域の発電量のうち43%が再生可能な資源から得られている。これは州が2020年までの到達目標を33%としていたのに対し、既にクリアしている。この報告書は、地域経済開発の方向付けとして、さらに再生可能なエネルギーを開発するためには良い条件にあることも示唆している。現在利用されている水力、バイオマスおよび地熱に加えて、将来は太陽熱発電の可能性も評価している。風力発電の実現性は薄い〔 〕〔 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アップステート・カリフォルニア」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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