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アプロディーテー(古典ギリシア語:)またはアプロディタ(アイオリス方言:)は、愛と美と性を司るギリシア神話の女神で、オリュンポス十二神の一柱である〔『ギリシア・ローマ神話事典』〕。美において誇り高く、パリスによる三美神の審判で、最高の美神として選ばれている〔。また、戦の女神としての側面も持つ。日本語では、アプロディテ〔、アフロディテ、アフロディーテ、アフロダイティ()などとも表記される。 元来は、古代オリエントや小アジアの豊穣の植物神・植物を司る精霊・地母神であったと考えられる〔フェリックス・ギラン『ギリシア神話』〕。アプロディーテーは、生殖と豊穣、すなわち春の女神でもあった。 ホメーロスによる『イーリアス』では「黄金のアプロディーテー」や「笑いを喜ぶアプロディーテー」など特有の形容語を持っている。プラトンによる『饗宴』では純粋な愛情を象徴する天上の「アプロディーテー・ウーラニアー」と凡俗な肉欲を象徴する大衆の「アプロディーテー・パンデーモス」という二種類の神性が存在すると考えられている〔戸塚七郎/訳 『饗宴』 グーテンベルク21 2012年〕。 == 概説 == ヘーシオドスの『神統記』によれば、クロノスによって切り落とされたウーラノスの男性器にまとわりついた泡(アプロス、aphros)から生まれ、生まれて間もない彼女に魅せられた西風が彼女を運び、キュテラ島に運んだ後、キュプロス島に行き着いたという〔。彼女が島に上陸すると美と愛が生まれ、それを見つけた季節の女神ホーラたちが彼女を飾って服を着せ、オリュンポス山に連れて行った〔。オリュンポスの神々は出自の分からない彼女に対し、美しさを称賛して仲間に加え、ゼウスが養女にした。これは、 が「泡の女神」とも解釈可能なことより生じた通俗語源説ともされるが〔、アプロディーテーが男性器から生まれるという猥雑な誕生の仕方をしているのはヘーシオドスが極度の女嫌いであったためといわれる〔芝崎みゆき 『古代ギリシアがんちく図鑑』 バジリコ〕。ホメーロスはゼウスとディオーネーの娘だと述べている〔。美と優雅を司る三美神カリスたちは彼女の侍女として従っている。また、アプロディーテーのつけた魔法の宝帯には「愛」と「憧れ」、「欲望」とが秘められており〔松村一男/著 『歴史がおもしろいシリーズ! 図解 ギリシア神話』103頁。〕、自らの魅力を増し、神や人の心を征服することが出来る。 気が強く、ヘーラーやアテーナーと器量比べをしてトロイア戦争の発端となったり、アドーニスの養育権をペルセポネーと奪い合ったりするなど、他の女神達との折り合いは悪い方である。 キュプロスとアプロディーテー女神のあいだには本質的な連関があり、女神が最初にキュプロスに上陸したというのは、アプロディーテーの起源とも密接に関係する〔。なお、結婚相手・愛人を含め関係があったものは多々いるが主なものは、ヘーパイストス、アレース、アドーニスである〔。 聖獣はイルカで、聖鳥は白鳥、鳩、雀、燕。聖樹は薔薇、芥子、花梨、銀梅花。真珠、帆立貝、林檎もその象徴とされる。また、牡山羊や鵞鳥に乗った姿でも描かれる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アプロディーテー」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Aphrodite 」があります。 スポンサード リンク
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