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アブ・ヌワース : ミニ英和和英辞書
アブ・ヌワース[ちょうおん]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

アブ・ヌワース ( リダイレクト:アブー・ヌワース ) : ウィキペディア日本語版
アブー・ヌワース[ちょうおん]

アブー・ヌワース()ので知られるアブー・ヌワース・アル=ハサン・イブン・ハーニィ・アル=ハカミー・アル=ディマシュキー()は、イスラーム黄金時代バグダードを中心に活躍した、アラブ世界で最も著名な詩人の一人である〔アブー・ヌワース、『アラブ飲酒詩選』解説、151頁〕。生年は西暦757年頃〔アブー・ヌワース、『アラブ飲酒詩選』解説、157頁〕、没年は810年以降と推定される〔アブー・ヌワース、『アラブ飲酒詩選』解説、163頁〕。『千夜一夜物語』にも登場する。ペルシアアフヴァーズで生まれ育ち、文学を志してバグダードへ渡り、ユーモラスな詩で有名になる。風刺や性的な作品で名高かった。また、イスラム教が禁じているものに関して大っぴらに書くことで世間を驚かせることを好んだ。過激な作風のために追放を受け、エジプトへ逃亡することを余儀なくされた時期もあり、809年にバグダードへ戻った後も投獄されることがあったという。アブー・ヌワースの最期は伝記により異なるが、獄死した、または毒殺されたとされる。
==生涯==

===出自と修業時代===
父はマルワーン2世の軍にいたアラブ人軍人で、ハーニィという名であった。母はペルシア人織工でゴルバーンという名であった。若い頃はバスラの食品店で働いていたという。父ハーニィは、アッ=ジャッラー・ブン・アブダッラー・アル=ハカミー(al-Jarrâh Ibn Abdallah al-Hakamî)という人物が属する南アラビアの部族の客だったことがあり、アブー・ヌワースの「アル=ハカミー」というはこれに由来する。
「アブー・ヌワース」という通り名の由来には、いくつかの説があり、伝統的なものでは3つの仮説が流布されている。第1の仮説では、「ヌワース」とはある山の名前であるという。第2の仮説は、彼が長い髪の毛を房飾りのように垂らしていたので隣人が「アブー・ヌワース(房飾りの男の意)」と呼んだのであろうと推測する。第3の仮説は、かつて存在したヒムヤル王国最後の君主、に自分自身を重ね合わせて、彼が自分でそう名乗ったのであろうとするものである。
アブー・ヌワースは、母がバスラの食料品雑貨屋アル=サアード・ヤシラで売り子をしていた頃、まだ小さい子どもだった。その後、クーファへ行き、そこで当時の高名なの何人かに一対一で基礎的な教えを授かった。彼はワーリバ・イブン・アル=フバーブハラフ・アル=アフマルといった詩人たちに保護される前にはひどい環境で暮らしていた。
最初の師ワーリバは、単に訓練させるだけでなく、、アラビア語の詩、リベルタンといった内容も教えた。師弟はしばしばクーファリベルタン(''Mujjân al-Kûfa'')として一緒に行動した。伝承によると、アブー・ヌワースは、砂漠における詩情を追求するため、ワーリバの許可を得て師と別れてベドウィンのところへ去ったという。
その後、アブー・ヌワースが最後の師と仰いだのは詩人で高名な翻訳家であったハラフ・アル=アフマルであった。伝承では、師は何千行にも及ぶ古典詩を暗記し終えるまでは、一行も詩を詠んではならぬと命じたという。アブー・ヌワースがすっかり暗記してしまい、詩作の許可を師に求めたところ、ハラフは駄目だと言い、今度は覚えた詩をすべて忘れることを命じた。アブー・ヌワースはすべて忘れた。そして詩を作ることが出来るようになった。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「アブー・ヌワース」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Abu Nuwas 」があります。




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