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アボカド
アボカド(〔 アヴァカードウ〕、学名:''Persea americana'')とは、クスノキ科ワニナシ属の常緑高木である。また、その果実のことも指す。別名、ワニナシ(鰐梨)。 == 特徴 == メキシコと中央アメリカ原産。低温に弱く、主に熱帯、亜熱帯で生育する。樹高は自然では30メートルほどの高さになり、果樹園の栽培では接木法をとり、整枝もするのでそこまでは高くはならないがそれでも10メートルほどの高さになる事もある〔米本(2007)39-40頁〕。樹形は品種によって異なるが、葉の寿命は短く1年ほどで新梢伸長期には大量落葉する〔米本(2007)40,50頁〕。濃い緑色の果実をつける。5月ごろに花が咲き、果実の収穫は翌11から12月ごろ以降。日本産の植物でもっとも近縁なものはクスノキ科のタブノキ〔米本(2007)41頁〕。 アボカドがいつ頃から食物としてヒトに利用されてきたのかは定かではない。ただし、ペルーのチャン・チャン遺跡からは西暦900年頃のものと見られるアボカドの実をかたどった土器が出土している。 またアボカドは、いつ頃から栽培が始められたのかも定かではない。ただし、中南米では果樹として数百年以上に渡って栽培されてきたことは確実であり、遅くとも13世紀から15世紀頃までには栽培が行われたとされ、少なくともヨーロッパからの侵略者がやってきた時にはすでにアメリカ大陸(南北両方)の熱帯地方のあちらこちらにおいて栽培が行われていた〔農文協 編集 『果樹園芸大百科 17 熱帯特産果樹』 p.33 農山漁村文化協会 2000年3月25日発行 ISBN 4-540-99347-X〕。 果実の成熟に10か月から15か月要し、また、実にたくさんの栄養分が必要なのでアボカドの枝は毎年は実をつけず隔年で実をつける。アボカドには多くの品種があるが、木全体で隔年結実する種と枝ごとに隔年結実する種がある。枝ごとに隔年結実する種では木全体としては毎年実をつける〔米本(2007)62頁〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アボカド」の詳細全文を読む
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