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アメリカ合衆国の保守主義(アメリカがっしゅうこくのほしゅしゅぎ、)は、特に1950年代以降のアメリカ政治で重要な役割を演じてきている政治思想である〔Patrick Allitt, ''The Conservatives: Ideas and Personalities Throughout American History'', p. "before the 1950s there was no such thing as a conservative ''movement'' in the United States.", Yale University Press, 2009, ISBN 978-0-300-16418-3〕。 ==定義== 歴史家のグレゴリー・シュナイダーは、アメリカ合衆国の保守主義における幾つかの普遍的なものを定義した。すなわち、伝統の重視、共和主義の支持、「法とキリスト教信仰の規範」および「現代主義文化と全体主義政府に対抗する西洋文明」の防衛である〔Gregory Schneider, ''The Conservative Century: From Reaction to Revolution '' (Rowman & Littlefield. 2009) p. xii〕。アメリカ合衆国の保守主義の歴史は競合する思想とそれによる緊張関係で特徴づけられてきた。経済的保守主義者とリバタリアンは小さな政府、低い税率、少ない規制、および自由な事業運営を好んでいる。社会的保守主義者は、伝統的な社会価値観が世俗主義の脅威に曝されていると見ているので、学校で行う礼拝を支持し、人工中絶や同性結婚の合法化に反対している。新保守主義者は、アメリカの理想とするものを世界に広げることと、イスラエルに対する強力な支援を望んでいる〔Bruce Frohnen, ed. ''American Conservatism: An Encyclopedia'' (2006) pp ix to xiv〕。超保守主義者(旧保守主義とも言われる)は、多文化主義に反対し、移民の規制を訴えている。保守主義者の大半は民主党よりも共和党を好み、多くの会派は強い外交政策、強い軍隊、イスラエルに対する強い支持を好んでいる。1950年代の保守主義運動は、これら多様な要素を纏めようとし、「神の無い共産主義」の拡散を止めるために団結する必要性を説いた〔Paul Edward Gottfried, ''Conservatism in America: Making Sense of the American Right'', p. 9, "Postwar conservatives set about creating their own synthesis of free-market capitalism, Christian morality, and the global struggle against Communism." (2009); Gottfried, ''Theologies and moral concern'' (1995) p. 12〕。 1955年、ウィリアム・F・バックリー・ジュニアは著名雑誌「ナショナル・レビュー」第1号で、アメリカ保守主義の考え方を下記のように定義した〔''Founding Statement of National Review''. http://www.nationalreview.com/articles/223549/our-mission-statement/william-f-buckley-jr.〕。 1980年代、ロナルド・レーガン大統領は、税の切り詰め、軍事費の巨大な拡大、規制緩和、共産主義の封じ込め政策、大きく強化された軍事力、家庭の価値と保守的キリスト教道徳へのアピールによって保守派共和党を強固なものにした。レーガンのモデルは、社会、経済、外向政策問題で保守派の標準となり、アメリカ史の中でのこの時代は「レーガン時代」と呼ばれるようになった〔Sean Wilentz, ''The Age of Reagan: A History, 1974–2008'' (2009); John Ehrman, ''The Eighties: America in the Age of Reagan'' (2008)〕。1991年にソビエト連邦が崩壊した後、保守派の国内問題の中心は、保守派コラムニストであるウィリアム・サファイアが「神、銃、およびゲイ」と呼んだものになった。保守派の有権者は人工中絶、銃の規制および同性結婚に反対するようになった〔William Safire, ''Safire's Political Dictionary'', Oxford University Press, 2008, ISBN 978-0-19-534061-7〕。2001年から2008年、共和党大統領のジョージ・W・ブッシュは、税の切り詰め、歳出の増加、工業と銀行に対する規制の最小化を強調し〔Julian E. Zelizer, ed. ''The Presidency of George W. Bush: A First Historical Assessment'' (2010) ch 6〕、アメリカの軍事力を、対テロ戦争、民主主義の拡大、および中東でのアメリカの利権確保のために使うことを進めた〔Jim Mann, ''Rise Of The Vulcans: The History of Bush's War Cabinet''(2004)〕。 現代保守主義のその他の考え方には、世界政府への反対(政治的左翼の反グローバリゼーションと考え方を共有)、さまざまな環境問題の重要性あるいは妥当性に対する懐疑〔Peter J. Jacques; Riley E. Dunlap; Mark Freeman, ''The organisation of denial: Conservative think tanks and environmental scepticism'', Environmental Politics. v12 m3 (2008), pages 349–385〕、問題を解決するために政府に頼ることよりも自律することの重要性、国としてのイスラエルの支持〔Benjamin Balint, ''Running Commentary: The Contentious Magazine That Transformed the Jewish Left Into the Neoconservative Right'' (2010)〕、公立学校における礼拝の支持〔Donald T. Critchlow, ''Phyllis Schlafly and Grassroots Conservatism: a Woman's Crusade'', p. 217, Princeton University Press, 2007, ISBN 978-0-691-13624-0〕〔George H. Nash, ''Reappraising the Right: The Past and Future of American Conservatism'' (2009) says, "abortion, school prayer, pornography, drug use, sexual deviancy ... In a very real sense the Religious Right was closest in its concerns to traditionalist conservatism." p. 325〕、銃規制に対する反対〔Glenn Utter and Robert J. Spitzer, ''Encyclopedia of Gun Control & Gun Rights'' (2nd ed. 2011)〕、胚性幹細胞(ES細胞)研究に対する反対、強い法と秩序政策の支持、法の厳格な強制、犯罪常習者に対する長期の刑期、などがある〔The "law and order" issue was a major factor weakening liberalism in the 1960s, argues Michael W. Flamm, ''Law and Order: Street Crime, Civil Unrest, and the Crisis of Liberalism in the 1960s'' (2005)〕。 2011年8月1日に行われた世論調査に拠れば、アメリカ人有権者の11%は「大変保守的」、30%は「保守的」、36%は「中庸」、15%は「リベラル」、6%は「大変リベラル」と回答している〔Gallup, "U.S. Political Ideology Stable With Conservatives Leading" Gallup, August 1, 2011, online 〕。これらの数字は1990年以降ほぼ横這いである〔Juliana Horowitz, "Winds of Political Change Haven’t Shifted Public’s Ideology Balance," Pew Research Center for the People & the Press, press release November 25, 2008 〕。 アメリカにおける「保守主義」の意味は、その言葉が使われる条件で共通するものはほとんど無い。2011年にレオ・リビュフォが述べているように、「アメリカ人が現在保守主義と言っているものは、世界の大半で自由主義あるいは新自由主義と呼ばれているものである。〔Leo P. Ribuffo, "20 Suggestions for Studying the Right now that Studying the Right is Trendy," ''Historically Speaking'' Jan 2011 v.12#1 pp 2–6, quote on p. 6〕」1950年代以来、アメリカ合衆国の保守主義は主に共和党と関わってきた。しかし、人種差別の時代に多くの南部民主党員は保守的であり、1937年から1963年まで連邦議会を支配した保守合同では重要な役割を果たした。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アメリカ合衆国の保守主義」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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