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アラゴスポット(''Arago Spot'')とは、点光源からの光を球状〔ないし、光源から見て円盤状であれば良い。〕の障害物に照射した際に、その影の中心部分に現れる輝点のことである。 実は1723年にジャコーモ・フィリッポ・マラルディによって発見されていたが、それはほとんど知られることはなかった。 アラゴスポットは光の波動説において歴史的な役割を果たした。1818年にポアソンがフレネルの理論から、不透明な球状の障害物が作る影の中心部分に輝点が現れるであろうとの推測を行い、その推測でもって波動説を証明しようとした。しかしその推測の実証はフランソワ・アラゴが先に行い、今日ではポアソンスポットもしくはアラゴスポットとして知られている。影の中に輝点が生じるこの現象は、光の粒子説では説明することができない。したがってこの発見は波動説の重要な証拠であり、アラゴに先を越されてしまったポアソンは非常に悔しがったという。 アラゴスポットの存在は容易に理解することができる。ホイヘンスの原理によれば、光が球状の物体を照らすとき、球の外周のすべての点が新たな点光源として振る舞う。そのそれぞれの点から影の中心部分までは正確に同じ距離にあるため、すべての光は強め合うように干渉する。このように、この理論では影の内部に輝点が生じることを説明することができるが、幾何光学や光の粒子説ではアラゴスポットの存在を説明することができない。 == 応用例 == NASA先端構想研究所の支援も受けている New Worlds Discover の New Worlds Imager というミッション(太陽系外惑星を直接画像化するプロジェクト)において、反射光を隔離するのにアラゴスポットが用いられている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アラゴスポット」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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