|
アリの巣(アリのす、)は、アリが作り住む巣である。 == 概要 == アリは地下に穴を掘って部屋を作り、それを巣とするものが多い。ただし、植物の中の空洞部やちょっとした物陰を巣とするもの、あるいは巣を作らないものもあり、すべてのアリがこのような巣を作るものではない。ここでは地下に巣を作るものについて述べる。 アリの巣は地中にいくつもの部屋があり、それらが互いにトンネルで繋がっていて、地表には小さな出入り口がある。部屋には育児室、食料貯蔵室、繁殖室などがある。巣の建設は働きアリの一群が土の粒を口で少しずつ運ぶことでなされ、出口付近にその土が堆積することで盛り上がったアリ塚 (ant-hill) を形成することもある。働きアリは巣の周辺で食料を探し、巣に運び込む。また、同位体を使った研究で巣から巣へ食料を運んでいることも判明している。 他のハチ目の昆虫が社会性を示すようにアリも真社会性だが、これらの種は独自に社会性を身につけたと考えられており、平行進化の例とされている。卵は1匹の女王アリが産む(女王アリは複数いることもある)。女王アリは体が他のアリに比べて大きく、特に腹部と胸部が大きい。女王アリは卵を産んで子孫を増やすのが役割である。女王アリが産んだ卵の多くは、翅のない不妊の雌アリである「働きアリ」に成長する。多くの種で周期的に新たな女王アリと雄アリ(翅がある)が生まれ、繁殖を行う。雄アリは短命だが、生き延びた女王アリは新たな巣を作るか、時には古い巣を再利用する。女王アリの寿命は長いもので約21年と言われている。 人間は研究目的や趣味としてアリを捉え、アリの巣を作らせて観察する。このためのアリの飼育器を英語ではフォーミカリアムあるいはアントファーム(ant farm、アリ農場)と呼ぶ。通常、アリの巣の形状が見やすくなるよう薄い形状になっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アリの巣」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|