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アリマキ : よみがなを同じくする語

蟻巻
アリマキ : ミニ英和和英辞書
蟻巻[ありまき]
【名詞】 1. aphid 2. plant louse 3. plant lice
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アリマキ ( リダイレクト:アブラムシ ) : ウィキペディア日本語版
アブラムシ

アブラムシ(油虫)はカメムシ目(半翅目)のアブラムシ上科(Aphidoidea)に属する昆虫の総称である。アリマキ(蟻牧)とも呼ぶ。
植物の上でほとんど移動せず、集団で維管束に口針を突き刺して師管液を吸って生活する、小型で弱々しい昆虫と言われる。アリ共生し、分泌物を与えるかわりに天敵から守ってもらう習性や、単為生殖によっても増え真社会性を持つことなどから、生態や進化の研究のモデル昆虫ともなっている。
== 生物的特徴 ==
植物の師管液を吸う。体は太く短くて軟らかく、他のヨコバイ亜目の昆虫のように飛んだり跳躍したりすることはない。膜状の小さなを持つ個体はふわりふわりと飛ぶ事ができるが、ごく限られた時期に出現するだけで、それ以外の期間は翅を持たず宿主植物上でじっと汁を吸っている。
春から夏にかけてはX染色体を2本持つ雌が卵胎生単為生殖により、自分と全く同じ、しかも既に胎内に子を宿している雌を産む。これにより短期間で爆発的にその数を増やし、宿主上に大きなコロニーを形成する。秋から冬にかけてはX0型、つまりX染色体の一本欠けた雄が発生し、卵生有性生殖を行う。卵は寒いを越し、暖かくなってから孵化する。このとき生まれるのは全て雌である。南方系の種には広域移動を行うものも知られ、主に4月から6月に東南アジア方面から気流に乗って飛来し野菜果樹新芽の茎上や葉の表面・裏面に現れ始め、9月から11月には野菜・果樹から移動し、その後、越冬せずに死滅する。
アブラムシは外殻が柔らかく、集団で生活しているので、これを捕食する動物は数多い。特に代表的な天敵は、ナナホシテントウナミテントウなどのテントウムシ類と、クサカゲロウヒラタアブの幼虫である。
自身の防御力が弱いアブラムシ類には、アリに外敵から守ってもらう種があり、これがアブラムシがアリマキと呼ばれる所以になっている。食物である師管液には大量の糖分が含まれ、甘露と呼ばれる肛門からの排泄物には余剰な糖分が多く含まれるため、アリ達はこの甘露を求めて集まってくる。中には、はっきりとアリとの共生関係を持ち、アリに守られて暮らすものもある。また、アブラムシの中には1齢幼虫と2齢幼虫の一部が兵隊アブラムシに分化して積極的に外敵に攻撃する真社会性のものもいる。この幼虫は成長せずに死ぬ。虫えいを形成するものでは、排出された甘露を幼虫が虫えい外に押しだして「掃除」を行うなどの社会性が見られる。
体内でブフネラという大腸菌近縁の細菌と共生しており〔アブラムシは別の細菌から獲得した遺伝子で共生細菌を制御 理化学研究所〕、ブフネラは師管液からアブラムシにとって必要な栄養分を合成している。アブラムシはブフネラの生育のために特化した細胞を提供しており、ブフネラは親から子へと受け継がれる。ブフネラはアブラムシの体外では生存できず、アブラムシもブフネラ無しでは生存不可能である。またアブラムシは、ブフネラとは別の細菌から遺伝子を獲得し、その獲得した遺伝子を利用してブフネラを制御している。この事は理化学研究所の研究により判明した〔。
2014年に豊橋技術大学の中鉢淳が米科学誌カレントバイオロジーで発表した論文でも、アブラムシは体内細菌から遺伝子を譲り受けてアブラムシの細胞中で細菌に必要なタンパク質を合成し、それを細菌側へ戻す共生関係を認めた。10億年以上も前に、古代細菌が単細胞生物に取り込まれてミトコンドリアや光合成葉緑体などの器官となったが、アブラムシの体内でも同様の進化が起きている可能性がある。
 

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「アブラムシ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Aphid 」があります。




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