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ant plant =========================== ・ 植物 : [しょくぶつ] 【名詞】 1. plant 2. vegetation ・ 物 : [もの] 【名詞】 1. thing 2. object
アリ植物とは、アリと共生関係を持ち、その植物体の上にアリを常時生活させるような構造を持つ植物のことである。日本には確実なものはないが、世界各地の熱帯域にその例が知られる。 == 概説 == アリは小さいが肉食性が強いものも多く、丈夫で攻撃力もあり、しかも大きな集団で活動するので一部の特殊な動物以外はそれを避ける傾向がある。そのため、アリが多くいるところにはそのような動物は寄りつかないか、アリによって排除される。そこで、自分の体の上でアリが暮らせるように進化した植物があり、それをアリ植物(myrmecophyte、ant plantとも)と言う。このような植物では、アリが巣を作るための腔所が植物体のどこかに作られ、またアリが好む蜜を分泌するなど、アリを誘引し、栄養供給を行う仕組みを持っているものが多い。アリの方から見ても、すみかと餌を提供される利点があるから、これは相利共生の関係と言える。高度なものでは特定のアリの種との関係が見られる。そのような場合、アリの方も他者に攻撃的になり、その植物に近寄る小動物を攻撃し、あるいは周辺の植物をかみ切る例もある。このような型を防衛共生型と言うこともある〔石井他『植鬱の百科事典」p.139〕。 もう一つ、アリを植物体上に生活させることは、その排出物が窒素源などの植物にとって重要な肥料分となるという面がある。特にこの面が主体と思われるものは栄養補給型(栄養共生型とも)のアリ植物と言われる。この型のものは、ごく貧栄養な土壌に生育するものや、着生植物のものなど、いずれも肥料が不足すると思われる環境に生育する。その場合、アリへの餌供給は行われない例も多く、アリの種特異性も低い〔「植物の世界」第13巻、p.61〕。ただし、この両者の区別はそれほど明確ではないかも知れない。 アリ植物は世界に約500あるが、特定の分類群としては存在せず、さまざまな分類群に点在する。その群がすべてアリ植物であることも、一部のみがそうである例もある。種子植物のみでなく、シダ植物にもその例がある。それらはそれぞれ独自にアリ植物化したものと考えられる。外見的には、アリの住み込む場所が大きくふくらんだりと、独特の形を取るものもあるが、特に見かけではわからない例も多い。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アリ植物」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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