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アルコFAは、アメリカン・ロコモティブ(アルコ)が製造した車軸配置B-Bの貨物用電気式ディーゼル機関車のシリーズである。車体はアルコ、電装品はゼネラル・エレクトリック(GE)が担当し、ニューヨーク州スケネクタディで1946年から1959年にかけて製造された。 外見は同時期に製造されたアルコPAとほぼ同じで、キャブ・ユニットと呼ばれる箱形車体であり、片運転台のAユニットと運転台のないBユニットがある。デザインはGEのレイ・パテン(Ray Patten)による。 旅客列車牽引用に蒸気発生装置を搭載したFPA/FPBもラインナップされ、シリーズ合計で1,354両が製造された。アメリカ合衆国、カナダ、メキシコで使用された。数両が動態保存されている。 == 概要 == 本シリーズのバリエーションは以下の通りである。 各形式の違いは、主として出力の増強によるものである。FPA-4/FPB-4は、アルコのカナダ子会社、モントリオール・ロコモティブ・ワークス(MLW)で製造された、カナダ向けの車両である。 多くの機器はPAと共通である。FA-1/FB-1とFA-2/FB-2との外観上の差異は、ラジエターシャッターの位置である。前者は車体後部にあり、後者は車体前部にある。これは、蒸気発生装置をラジエターの後部に搭載できるように設計変更されたためである。FPA-4/FPB-4は、そのラジエターが下部方向に拡大されている。FPA-4/FPB-4は高速旅客列車牽引に使用され、1990年代までVIA鉄道で使用された。 FAをPAとともに特徴づけるのは、長く直線的な前頭部に長方形のフィルターを備え、その中にヘッドライトを収めたスタイルである。スリット形状のグリル、運転席側窓から流線型に下部へとカーブした飾り帯も特徴的である。 PAも含め、デザインとしてはフェアバンクス・モースのエリービルトの強い影響下にある。エリービルトはアルコのパートナーでもあるGEが製造したもので、前述のとおり、FAのデザインはそのGEのデザイナーであるレイ・パテンによる。そのため、多くの人が、エリービルトのデザインから直線を強調し、より力強い外観にしたものがFAのデザインとなったと信じている。 244型ディーゼルエンジンは信頼性に欠け、FAとPAでGM-EMDが席巻しているディーゼル機関車市場に割り込むことができなかった。GEとの協業が終了したのも、エンジンの信頼性の低さが原因であった。FPA-4/FPB-4で採用された新型の251型エンジンは大きく進化しており、信頼性も向上したが、時既に遅く、アルコが失ったシェアを奪い返すまでには至らなかった。251型エンジンが広く使用されるようになったころ、GEは自社で開発したU25Bでディーゼル機関車市場に乗り込んでいた。GEは機関車メーカーとしてアルコに取って代わり、アルコは1969年に市場から撤退することになった。
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