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『アルバート氏の人生』(アルバートしのじんせい、''Albert Nobbs'')は、2011年に製作されたアイルランド映画。ロドリゴ・ガルシア監督作品。女優のグレン・クローズが製作・主演・共同脚色・主題歌の作詞の4役を務めた。 2011年の第24回東京国際映画祭コンペティション部門で上映され、最優秀女優賞を受賞した。第16回サテライト賞では主題歌賞を受賞した。また、第84回アカデミー賞では、主演女優・助演女優・メイクアップの3部門でノミネートされた。 == ストーリー == 19世紀、アイルランドのダブリン。アルバート・ノッブス(グレン・クローズ)は、ホテルのレストランで住み込みのウェイターとして生真面目に働き、ホロラン医師(ブレンダン・グリーソン)をはじめとする常連客や他の従業員からの信頼も厚かった。 アルバートは若くして両親を亡くし、一人で生きていかねばならなかった(男たちに集団レイプされた経験もあった)ため、若い頃から男性として働いてきた。女性であることを隠してきたので、アルバートは他の人との関わりを極力持たないようにして長年過ごしていた。そんなある日、泊まり込みで仕事に来たペンキ職人ヒューバート・ペイジ(ジャネット・マクティア)と知り合う。互いに男性として生きている女性であることを知った2人は親しくなる。そして、ペイジが女性と「結婚」し、夫婦として暮らしていることを知ったアルバートは、かねてより開業を計画していたタバコ屋を、同僚のメイドであるヘレン・ドーズ(ミア・ワシコウスカ)と「結婚」して2人で営むことを夢見るようになる。 ダブリンの他のホテルを解雇されたポーターのジョー・マッキンス(アーロン・ジョンソン)は、ボイラー職人として、アルバートの働くホテルの女主人ベイカー夫人(ポーリン・コリンズ)に雇われる。ジョーはしばらくすると、ヘレンと恋仲になってしまう。しかも、アルバートがヘレンに交際を申し込んでいることを知ったジョーは、アルバートから金を巻き上げてアメリカに行こうとヘレンをそそのかす。アルバートはヘレンがジョーと交際していることを知った上で、デートに誘う。ヘレンはジョーの言う通りにアルバートにたかっていたが、次第に罪悪感を抱くようになる。そんな中、ヘレンはジョーの子を妊娠し、その事実を告げられたジョーは激しく困惑する。 そんな折、ダブリンをチフスの大流行が襲い、アルバートが働くホテルも閉鎖される。アルバートも病に倒れるが、何とか仕事に復帰する。多くの人が亡くなったことを知ったアルバートがペイジの家を訪ねると、ペイジの「妻」は亡くなっていた。孤独を避けるためにペイジに一緒に暮らそうと提案したアルバートに、ペイジは「妻は自分の全てだった」と告げ、妻が手作りした女性の服を着て、2人で海辺にやって来る。久しぶりに女性の姿となったアルバートは、「本当の自分」を満喫する。 ペイジからあるがままの自分であるべきとアドバイスされたアルバートはヘレンに求婚するが、拒否される。落胆するアルバートだったが、子供のことでもめているヘレンとジョーの仲裁に入ったところ、ジョーに突き飛ばされて頭を強く打ってしまう。意識が朦朧としながらもアルバートは何とか部屋に辿り着き、ベッドに横たわる。同僚らの仲裁にもかかわらず暴れ続けるジョーに対し、ヘレンは遂に別れを告げる。 翌朝、仕事に出て来ないアルバートを心配したヘレンがアルバートの部屋にやって来ると、アルバートは既に亡くなっていた。アルバートを診たホロラン医師は、そこではじめてアルバートが女性だったことに気付く。アルバートが女性だったと言う事実は、新聞に載るほどの騒ぎとなる。 アルバートが密かに貯めていた大金をこっそり盗み出したベイカー夫人はホテルの大改装を始め、「お気に入り」のペイジを呼び出して塗装を頼む。ペイジはベイカー夫人との会話から、夫人がアルバートの金をかすめ取ったことに気付く。アルバートの部屋に泊まることになったペイジは、そこでアルバートが大事にしていた実母の写真を見つける。一方、ヘレンはジョーの子を産んだものの、ジョーはヘレンと子供を捨ててアメリカに行ってしまい、ヘレンはただ働きの条件でベイカー夫人に雇われていた。他に行き場のないヘレンに、ペイジは共に暮らすことをそれとなく提案する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アルバート氏の人生」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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