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アルペイオス
アルペイオス(, )は、ギリシア神話の神で、エーリスのアルペイオス河の神である。エーリスの最大の河川であるアルペイオスは、エーリスでは特に尊崇されていた〔パウサニアス、5巻10・7。〕。 オーケアノスとテーテュースの3000人の子供の1人で〔ヘーシオドス、338。〕、アルカディアのプソーピスの王ペーゲウスの父〔ヒュギーヌス、244、245。〕。またテーレゴネーとの間にオルティロコスをもうけたともいわれる〔パウサニアス、4巻30・2。〕。オルティロコスはディオクレースの父〔『オデュッセイア』3巻。『イーリアス』5巻。〕。 == 神話 == 神話によるとアルペイオスはアルテミスに恋をしたといわれる。アルペイオスはアルテミスと夫婦になれそうにないと考え、アルテミスを無理やり奪おうと考え、その機会をうかがっていた。そこでアルテミスとニュムペーたちが祭を開いているところにやって来た。しかしアルテミスはアルペイオスが何か企んでいると考えて、ニュムペーたちとともに顔に泥を塗った。このためアルペイオスは誰がアルテミスか分からなかったので、あきらめて去ったといわれる〔パウサニアス、6巻22・9。〕。 またアルペイオスはニュムペーのアレトゥーサにも恋をした。しかしアレトゥーサは拒んで逃げ、シチリア島のシュラクーサイの泉に変身した〔オウィディウス『変身物語』5巻。〕。古代ではアルペイオス河はシュラクーサイのアレトゥーサの泉とつながっていて、河の水が海に混ざらずに海底を通ってアレトゥーサの泉から湧き出すと信じられていて、アルペイオス河に流した物がアレトゥーサの泉から湧き出るといわれていた〔ストラボン、6巻2・4。〕。こうした伝説からアレトゥーサへの恋の物語が生まれたとされる〔パウサニアス、5巻7・3。〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アルペイオス」の詳細全文を読む
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