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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
アルミラージ(アラビア語: المعراج ''al-mi'raj'')は、角の生えたウサギに似た動物。インド洋に浮かぶとされる島、ジャジラト・アル=ティニン島(Jazirat al-Tinnin)に棲息すると言われる。その名前は、ムハンマドが昇天する際に通った天への道と同じ名前である。 == 概要 == アルミラージは13世紀のアラブ、ペルシア世界の学者、(1203–1283)の記した宇宙誌『被造物の驚異』にてイスカンダル(アレクサンドロス3世)がジャジラト・アル=ティニン島(竜の島の意)を訪れたときのエピソードとともに紹介されている。 :島に恐ろしい竜が住み着いて以来、竜は島民に対して日に2頭の牛を要求した。イスカンダルが島を訪れると、島民は竜を退治してくれるようにと懇願する。イスカンダルは牛を2頭用意させ、その牛の毛皮をはいで硫黄とかぎ針を詰め込んだ。いざ竜が牛を飲み込もうとする瞬間になると火がつけられ、竜はそのまま硫黄とかぎ針の詰め込まれた牛を飲み込んだ。後に島民たちが竜が死んでいることを確認し、感謝の印としてイスカンダルに贈り物をした。それが黒い角をもった黄色い野うさぎであった。 概ね上記のように描写されるが『被造物の驚異』は当時人気を博し、数多くの写本が作られたためにアルミラージの描写、イラストともに様々なバリエーションが存在する。以下に一部を紹介する。 :体格は普通のウサギよりやや大きめで、黄色または金色の体毛に覆われている。最大の特徴は、額から隆起する黒い螺旋状の角であり、その長さは2フィートにも及ぶ。かわいらしい外見とは裏腹に非常に獰猛な肉食獣であり、自分より体格の大きい獣や人間までも、額の鋭い角で刺し殺して食べてしまう。食欲も旺盛で、自分の何倍もの大きさのある獲物を軽々と平らげる。そのため島の動物達はアルミラージを恐れ、常にその存在に怯え逃げ回っている。 :島に住む人間達にとっても、アルミラージは、人間達自身や、彼らが飼育している家畜を襲うので恐怖の対象であった。そのため、アルミラージが出現したという風聞が発せられるやいなや、島の住民たちはアルミラージを駆逐するために魔女に依頼をすることになる。真に魔術の心得のある魔女は獰猛なアルミラージを手懐けて無力化することが出来るので、普通の人間でも危険を犯さずアルミラージを追い払えるようになる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アルミラージ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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